2018年おススメの「小説家になろう」作品 決定版!!

今年(2018年)は、「小説家になろう」の小説ばかり読みまくってた1年でした。紹介記事も何本も書いてましたが、年末ということで、改めておススメな作品をまとめて紹介します。私、一応、1980年代から読んでる古参のラノベ読者のつもりですが、もう、なろうだけでも生きていける気がしますね。<をい

神統記(テオゴニア)
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なろう系らしからぬ本格的な異世界ファンタジー。亜人が跋扈し日々の食糧も欠く過酷な辺境を舞台にした少年の成長物語。中世ヨーロッパ風でもゲーム的でもない、作者独自の世界観を非常に高いレベルで構築していて、骨太で地に足のついたファンタジーです。筆力も圧倒的で、なろう系を敬遠している人にこそ、まずは読んでいただきたいです。


身体は児童、中身はおっさんの成り上がり冒険記
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田舎貴族の両親にハブられてる息子に転生という、めちゃくちゃお約束パターンの異世界転生モノ。非常によく見るお約束な設定なのだけど、特筆すべきは主人公の性格で、空気読めない系の科学者といった感じのキャラ。マッドサイエンティストというとちょっと違うのだけど、その現実世界にいてもズレた性格の主人公が、魔法世界で、しかも子供というのが、より一層おかしくて愉快すぎるんですよ。もちろんお約束な、チートな魔法スキルと転生前の科学知識で好き放題する展開も楽しい。更新頻度も一日一回以上更新するようなハイペースで、毎日、もの凄く読むのが楽しみな作品になっています。


異世界賢者の転生無双 ~ゲームの知識で異世界最強~
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作者は書籍化&コミカライズもされている『失格紋の最強賢者』の進行諸島。なので、おもしろさは折り紙つき。プレイしていたゲームそっくりの異世界に転生して、ゲーム知識で無双する異世界転生モノ。まだ主人公は低レベルなのでいろいろ苦労はするのだけど、攻略知識でさくさくと無双する展開で、そのバランスが非常に楽しいです。……しかし、元のゲームって、攻略情報の有無で難易度が全然違うわけで、どう見てもゲームバランスが酷いくそゲーだよね。


ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
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クラス丸ごと召喚された中で、ひとり見せしめに追放されるところからスタートする復讐モノ。なろうではよくあるパターンだけど、その中では圧倒的に素晴らしい作品。復讐相手である女神の絶対強者としての地位と腹黒さ、主人公の復讐への思いの強さと実力を発揮するには工夫が必要なチート能力。“復讐”というストーリーの軸がしっかりしている上で、単に復讐して“ざまぁ”というわけでもない、非常によくできたストーリー展開。作者の体調不良で一時更新が止まって心配だったのですが、最近無事復活して、とても安心しました。


収納魔法都市~お前らみんな底辺に落としてやる
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6月14日連載スタート、7月7日に全18話で完結。1か月足らずで怒涛のように駆け抜けた作品。魔王討伐後に勇者パーティーの仲間に裏切られた主人公が、絶望の中、全人類に復讐を誓い実行していく物語。“ざまぁ”メインの物語って、途中でダレたりブレたりすることが多いのだけど、この作品はブレることなく、最後まできちんと読者の期待通りにやり切ったところが素晴らしい。全人類に容赦ないところもポイント高い。ほんと、復讐モノはこうでなければいけない。


察知されない最強職《ルール・ブレイカー》
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ポイントを自由にスキルに割り振れるチート能力持ちの主人公が隠密系のスキルにポイント振りまくって活躍する物語。冒険者の枠に収まらず、世界を股に各国の王様を巻き込んで好き勝手する展開はホント楽しい。作者はスーパーダッシュ小説新人賞からデビューした10年以上の実績のある三上康明で、なろうの中では、やっぱりクオリティーは段違い。あ、この作品も書籍化されているのだけど、書籍版は読んでないんだよな(汗;。


転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~
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神様から過度にチート能力を授けられた主人公が活躍する、気持ちよいほどに俺TUEEEEEEな異世界転生モノ。物語としては、これといった特徴のない俺TUEEEEEEEなんですが、適度に黒い主人公の性格や、物語の展開はもちろん、その展開に関しても、きちんと書くべきところとさくっと済ませるところの選択が絶妙で、とにかく、めちゃくちゃめちゃくちゃ私好み。

この作品を読んでると、なろうって、山ほど似たような作品があるからこそ、ものすごく自分好みの作品を見つけることができるということが実感できるんですよ。「なろうは似たような作品ばかり」という人は、本当に自分にフィットした作品を知らない、不幸な人なんだと思います。

[ 2018.12.31 ]