好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2018年2月


2018 2 12

二週間ほど入院していました。風邪のつもりで近所の内科を受診したら、救急車で緊急搬送→即入院。物心ついてからでは初めての入院だったので入院のあれこれについてメモしておきます。……他の病院とどのくらい共通性があるかわからんけど。

基本的な生活について

  • 緊急だったので手ぶらで入院したが、入院中必要な基本セットは400円/日でレンタル可能
  • ただし、レンタル品の中には下着と剃刀、室内履きがない。特に下着がないのはヤバいだろ
  • 一応、院内の売店で買えるけど、入院=ベッドからあまり移動できない、なんだよね
  • 起床6時、消灯21時。ただし、検査スケジュールにより朝の4時採血とか普通にある
  • 食事は7時、12時、18時の三回。1,600カロリー/回でおかずが少ない
  • 先生の回診は朝夕二回。看護師の検査が朝昼晩の三回。もちろん必要に応じて都度追加
  • 回診はドラマのように放送後にずらずら先生が来るのでビビる
  • といっても、偉い先生がくるわけではなく、若手+研修医ばかりで半分OJTなのんね
  • そもそも若い先生しか見かけない件
  • 病室は、電動ベッド、TV、冷蔵庫、収納付き。ただし、TVは別料金
  • 電動ベッドは予想以上に超便利。あれがないと寝たきり生活は無理だと思う
  • 面会時間は決められているが、わりと自由が利く
  • なにかと家族いること前提で話が進むので独身にはつらい
  • ただ、サイン等は本人のものだけで基本的に問題なく、なぜ家族呼べと言われるのかわけわからん

個室と大部屋の違い

入院が決まると「個室と大部屋のどっちにする?」と聞かれます。看護師さんに違いを聞いたら「個室のほうがプライバシーが保たれるので若者に大人気」とのことだったけれど、プライバシーは関係なく、どちらかというと特に夜の快適度に違いが大きい。

いや、大部屋といってもパーティションで区切られているので、実質、個室なんですよね。ただ、パーテションはカーテンなので、音と光が漏れる。病院なので数時間おきに治療or介護が必要な人は多く、特に夜は気になります。……もっとも、治療中は痛かったり身動きできなかったり、それ以前の問題が多いのですが。

そのほか、個室と大部屋の違いで大きいのは、「携帯電話の使用の可否」。大部屋では携帯電話での通話は禁止されてる&ベッドから簡単に動けるわけではないので、わりと不便です。

集中治療室

1日ほど集中治療室にも入れられましたが、これがかなりシンドイ。

  • 基本、大部屋スタイル
  • 自立行動不可。なにをするのも、看護師さん頼り
  • TVもなければ、スマホの使用も不可

いや、身動きできず何もすることがなく、周りからナースコールと看護師さんを呼ぶ呻き声ばかり聞こえる環境というのは、なかなか凄いです。

入院費

二週間で約40万円。手術費込み。一応、上限決まってるらしいのであとでそれなりに戻ってくるはず。……市販の医療保険にも入ってるのだけど、この程度の出費で済むなら、医療保険に入る必要ってあるのかしらん?

[ はじめての入院 ]


2018 2 13

勉誠出版
ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語 ―狼煙を上げた先駆者たち /山中智省

30周年を迎えた「ドラゴンマガジン」及び富士見ファンタジア文庫の創刊時の話を、当時の関係者のインタビューを交えて振り返るものなのだけど、そんなに特筆するようなドラマはなかったという話でした。<をい。これ読むと、ライトノベル史として振り返るべきは、「獅子王」とソノラマ文庫の創刊物語じゃね?

結局、「ドラゴンマガジン」の影響は非常に大きかったものの、新規性は特になくて、角川のファンタジーフェアやゲームブックブームをはじめとする当時の流行にうまく乗ったという話。語られることの多いコバルト文庫やティーンズハートの創刊時の信念のもと市場を切り開いていった話に比べるとドラマ性に欠ける。一応の特徴としては、比較的ビジュアルを重視していたという辺りだけど、本作中で述べられている通り、それも、アニメージュ文庫や「獅子王」に先行されていているんだよね。それらを踏まえてインタビューを読むと「あまり深く考えずに始めたら、たまたま上手く行った」という風にしか思えない(笑)。

まあ、「ドラゴンマガジン」の先行事例や周辺状況を踏まえつつ、当時の関係者のインタビューをまとめて創刊当時の背景を読む説いている点では、本書は非常によくできているけれど。

気になった部分をいくつかピックアップしておくと、

  • スニーカー文庫は編集責任者が少女小説をやりたくて企画したのに、少年向けだけ生き残ってしまった
  • もともと富士見ファンタジア文庫の元になる企画があり、その新人賞募集のために「ドラゴンマガジン」が生まれた
  • 富士見ファンタジア文庫の元になる企画が通ったのは、角川のファンタジーフェアなどの結果
  • 「獅子王」など他の雑誌を参考に、アニメ雑誌「アニメック」の方法論を取り入れた(安田猛は「アニメック」の元副編集長)
  • 「獅子王」や「ザ・スニーカー」に比べて、文芸の流れを汲んでいないのが特徴
  • 営業的に「小説雑誌とは呼ばない」という要請もあった
  • 対象読者は、当時「メディアミックス世代」と呼ばれていた中学生・高校生
  • 各インタビューでは、「獅子王」「NewType」「いちご文庫戦争」というキーワードが非常によく散見され、これらの影響が強かったことが伺われる

[ 『ドラゴンマガジン』創刊物語 ]


2018 2 15

KADOKAWA 電撃文庫
タタの魔法使い /うーぱー

ラストが素晴らしかったっ!! 突きつけられた選択肢の嫌らしさと、そこから一矢報いる展開っっっ!! いやー、新人らしく稚拙さは目立つものの面白さがなにより優先される電撃文庫らしい作品でしたっっっ!!

そゆわけで、ラノベブロガーのうーぱーさん が作家デビュー。第24回電撃小説大賞<大賞>。ラノベブロガーでライターや編集者になる人はちらちら見かけるのですが、ラノベ作家になる人はわりと珍しく、それこそ『涼宮ハルヒ』の谷川流の再来となることを期待したくなる。……twitter等で流れてくる感想を見る限り、微妙に酷評が目立つような気がしますが(^^;。

で、本作の内容は、高校一つ丸ごと異世界転移するというもの。異世界転移というと「小説家になろう」っぽいものを想像してしまうけれど、むしろ、楳図かずお『漂流教室』的なノリだよね。いや、さすがに違うか(^^;。異世界チートで俺TUEEEEEEするわけではなく、200人近くの死者・行方不明者を出しながらも見知らぬ異世界をサバイブし元の世界への帰還を目指す展開。それを、ドキュメンタリーという体裁にしていたり、卒業文集もそうなんだけど、アイデアが非常にいいのよ。

ただ、そのドキュメンタリーの体裁が少し厄介で、……せっかくのアイデアなのに、作者の圧倒的な力量不足でわりと悲惨なことになってる。いや、このドキュメンタリー、生存者の姉が関係者にインタビューして纏めたという体裁なのだけど、そのンタビューを集める技量などをみると明らかにプロの仕事なハズが、その実際の文章はどう読んでも素人。それどころか、第三者視点のドキュメンタリーなハズなのに、普通の小説になっちゃってる部分も多々散見されて、いやー、特殊なことをやろうとしたせいで、それが作者の力量不足を強調する結果になってるのよね。すごく痛いわ。でも、普通に書いてたら単に下手なだけの小説になるような気もしていて、読んで面白いのは確かなのだけど、なかなかシンドイな。

[ タタの魔法使い ]


2018 2 16

マイクロマガジン社 GCノベルズ
村人ですが何か?(1) /白石新

小説家になろう」発の異世界転生モノ。「小説家になろう」ではよく見かける、最弱な村人属性の主人公が最強な勇者属性の幼なじみを努力で越えていくパターン。

と、よくあるパターンではあるのだけど、この作品の特筆すべきは、二周目の人生という設定のため、RTAのように赤ちゃんの頃から最適効率&最速で強くなっていくところ。元のスキルは大したことないのに、一周目の知識があるとはいえ、徹底した努力だけで最強に成り上がっていくところが、ほんとに愉快。非常に気持ちの良い俺TUEEEEEEE。

ただ、ちと気になるのは、アレだけ個性的なお母さんが序盤にしか出てこないのは、いったいどういう。あとは、モーゼズへの復讐はまだー? いや、復讐イベントはお約束はハズなのに、すでに歯牙にかけないぐらい、圧倒的に強くなりすぎてる気が……。

[ 村人ですが何か? ]


2018 2 17

オーバーラップ オーバーラップノベルス
無能と呼ばれた俺、4つの力を得る(1) /松村道彦

小説家になろう」発の異世界ファンター。無能と思われていた主人公が隠されていた力に目覚める良くあるパターンなのだけど、その無能の設定がおもしろい。や、単に無能が周りを見返す話ではなく、この世界では“無能”が異常に差別されていて、その過度な差別は魔法による洗脳のようなもので、どうやら世界を巻き込む陰謀と巨大な敵がいるらしい、と、これはもう、めちゃくちゃ期待するしかないなっ!!

ちなみに、主人公・ロードの能力は、『Fate』のギル様と似たような数々の伝説の武器を収めた宝物庫と、さらに、それらの武器を便利に使う能力ということで、そりゃ強すぎるだろっ!! って話。……ただ、宝物庫が手帳型なので、アニメ化してもビジュアル的には地味だよね。<をい

この1巻は、力に目覚めて少し旅をするところまでなので、まだまだこれから。しかし、「小説家になろう」掲載分をそのまま載せただけなんだろうけど、ラストの〆と次巻への繋ぎが微妙で、編集のスキルが心配になるな。書籍化するときには、せめて、プロローグとエピローグ的なものは欲しいよなぁ。

[ 無能と呼ばれた俺、4つの力を得る ]


2018 2 18

小学館 ガガガ文庫
やがて恋するヴィヴィ・レイン 5 /犬村小六

もっと切なく悲劇的な場面になるのかと思ったら、むしろ希望が感じられるような展開だなー。や、次回はミズキのターンですねっ!!!

革命を成功させ国の代表となったルカは、ファニアを取り戻すために独裁者となりジェミニ率いる神聖リヴァノヴァ帝国との戦いに挑む……。と、負けフラグを次々と立てながら決戦に挑むルカ、一方、アステルのカウンタも残りわずかと、いやー、フルスピードで崖に突っ込んでいくような展開で、「どんな悲劇的で泣けるシーンを見せてくれるんだ?」と思って読み進めていたのだけど、アレ?アレレ? なんか期待していた泣けるシーンはなくて、なんだか、物語の大きな転換点として描かれてるわけですがっ!! うーん、もっと絶望的で悲劇的な展開が良かったんだけどなー。

[ やがて恋するヴィヴィ・レイン ]


2018 2 19

新紀元社 モーニングスターブックス
成長チートでなんでもできるようになったが、無職だけは辞められないようです(1) /時野洋輔

小説家になろう」発の異世界転移モノ。就活中の主人公がトラックに轢かれて死亡して「無職」のステイタスで異世界転移する、という良くあるパターン。もちろん、「無職」というのは自由に職業選択が可能なスキルで、成長チートとともに万能スキルという話です。

特徴らしい特徴がないのが特徴で<をい、軽くコミカルで読みやすいのが魅力。転移前の現代日本に残してきた妹さんが訳ありっぽいので、そちらに期待かな。……や、「小説家になろう」で序盤を読んでおもしろかったので書籍版を買ったのだけど、予想以上に「小説家になろう」のステレオタイプっぽい内容でマジに特徴に欠ける感が(^^;。第4回「ネット小説大賞」金賞受賞作ってことなんだけど、「小説家になろう」のコンテストは、こういう「小説家になろう」らしい作品が好まれるということなのかしらん?

[ 成長チートでなんでもできるようになったが、無職だけは辞められないようです ]


2018 2 20

一二三書房 サーガフォレスト
転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~(1) /夜州

小説家になろう」発の異世界転生。特に捻りもないオーソドックスな異世界転生なのだけど、主人公の性格やチートの使い方、国やヒロインとのかかわり方など、めちゃくちゃ好みで好きだわ。同じ異世界転生で同じようなストーリーでも、好みの味付けでここまでおもしろくなるのかっ!!

いやー、俺TUEEEEEEなら下手な苦戦は描くべきではないし、主人公の性格は多少腹黒のほうが絶対おもしろいし、異世界転生ならチート能力だけでなく現代日本の知識も生かして欲しいし、そこまでの才能があるなら冒険者として活躍するだけでなく国の中でも出世して欲しいし、そこまで凄ければもちろん女の子もほっとかないでしょ、と、そういうところが好みどおりの味付けで、すげー好みで凄く好き。物語のちゃんと書くべきところとさくっと流すところの取捨選択も上手く、むしろオーソドックス内容なだけに、好みと上手さがめちゃくちゃ際立ってる感。

まあ、内容的にはタイトルのまま。異世界世界で貴族の三男に転生、神様のせいで人を超えた才能をもって生まれて活躍する話。ん? 冒険録というけれど、ダンジョン攻略や旅をはじめたりするわけではないので、冒険要素はそんなに多い気はしないかな。や、目的もなくダンジョン攻略や旅を始めたりすると大抵つまらなくなるので、そういう部分が少ないのもむしろ素晴らしい。とにかく、マジ好みの異世界転生だわ。

[ 転生貴族の異世界冒険録 ]


2018 2 22

小説家になろう」を読んでるとマジおもしろい作品が山ほど見つかるのですが、またまた最近読んで特におススメの作品を纏めてみます。ちなみに、以前、まとめたエントリは以下の通り。

書籍化されてる作品は、できるだけ書籍版で読むようにしてますが、それら書籍版で読んでる作品は、今回の纏めからは除いています。まあ、未書籍化作品中心の纏めということで。

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで

今、一番おもしろい。更新頻度も高く、毎日すげー楽しみにしてます。

内容は、クラス丸ごと異世界転移するパターン。もちろん主人公はクラスの最底辺で、見せしめに追放された後、真の力に目覚めて復讐を誓うという話。召喚した女神のクズさ具合が酷く、また、クラスの連中もクズが多い。追放された主人公も人殺しを厭わない程度に黒く、いや、この殺伐具合が非常に楽しい。一応、まともな人間もいるのだけどね(^^;。やっぱ、命の軽い異世界に来たなら、このぐらい殺伐としてたほうがおもしろいと思う。

まだ掲載されてからそれほど経っていないためか、書籍化の話はまだなさそう。しかし、主人公の能力が麻痺などの状態異常を起こす魔法中心なので、マルチメディア展開するにはビジュアル的にちと地味だよね。

玉葱とクラリオン

異世界転移“風”。“風”と書いたのは、この世界は異世界なのかゲームなのか、そもそも現代日本の記憶を持っている俺はなにものなのか、そういうことが、この作品の軸になってるのよ。

主人公は、強力な魔法使いでもあるのだけど、基本的には、現代日本の知識でチートしていくスタイル。やたら詳しい科学技術の説明はそのまま教科書にでもなりそうで、そういう現代知識をもとに巨大企業を創立し、そして、最新技術を背景に帝国の領土を拡大していく様は非常に面白い。説明過多で説得力があって、そして、スケールの大きい物語は、とにかく魅力的。

物語は昨年末に完結してるのだけど、これだけ特徴が際立っていて面白い作品が書籍化されてないとか、マジわからないな。

神統記(テオゴニア)

シリアスで暗い雰囲気の異世界ファンタジー。人間の活動領域の辺境、亜人の侵攻におびえる村で、神の加護を得た少年の物語。亜人の襲来で死が日常的で、日々の食事も満足に食べられないような貧しく過酷な生活。この閉塞感のある暗い雰囲気が魅力的です。一応、主人公には異世界転生という設定もあるけれど、きちんと前世の記憶を維持してるわけでなく、たまに断片的に食べたことのない食い物を思い出す程度で、別に、異世界転生要素はいらねぇんじゃねぇか(^^;。

一応、PASH!ブックスで書籍化決定らしいです。

( ´・ω・`)勇者はお払い箱→まものの森でスローライフ→魔王認定される→いい加減ぶちキレました→ずっと俺の無双ターン(←ずっとココ)

まだ、無双ターンになってねーじゃねーかっっっ!! いや、今連載中の最新章では無双ターンになるらしいですが。

内容は、魔王を倒した勇者が、その功績を横取りされてお払い箱に。ただ、本人はこだわりがなかったので、辺境でスローライフを営んで……、と、ストーリーは、だいたいタイトルの通りの流れです。主人公は魔王認定されるのだけど、この世界の魔王は単なる亜人の王様でしかなくて、つまりは、国vs国の戦いに発展していくわけですよ。個人中心の小っちゃい話ではなく、こういう戦略・戦術レベルの話は好き。いやまあ、国と国との戦いと言っても、主人公のように特定の個人が活躍する戦いではあるんだけどさ。

まだ詳細は未定だけど、一応、書籍化も決まってるらしい。

最低ランク職業【村人】を与えられた俺は、ダンジョンでハメ技を駆使して最強になりました

最弱ジョブの「村人」が最強になるパターン。たまたま危険なく強力なモンスターを狩る方法を見つけた主人公がそのままレベルを上げていって人類最強になる話。序盤では、村人なので権力もないため犯罪者扱いされたりもしたけれど、現在連載中の第三章では、誤解も解けて国からも認められ、むしろここから本当におもしろくなるか試される感じ。いや、村人が最強になるパターンの物語って、「弱い村人のはずなのになんで強いの!?」と言われてる間はだいたい面白いのだけど、周りから認められるとつまらなくなることが多いのよ。周りから認められたら、ただの強い人だしな。

これもまだ掲載から日が浅いためか、書籍化の話はまだっぽい。

逆成長チートで世界最強! ~勇者も魔王もただの村人の俺には敵わない~

これも最弱ジョブの「村人」が最強になるパターン。最弱の「村人」が特殊スキルで最強になっていくという話。強くなるまでそれなりに話数をかけているので、それなりに挫折なども描かれています。また、ほぼ最強になってからも、上手く世界の謎に軸足を移すことに成功していて、物語の先々への興味も尽きない。俺TUEEEEEE一辺倒に物足りなさを感じている人におすすめです。

ヒーロー文庫から既に書籍化済み。でも、近所の本屋で見つからず、電子書籍化もされてなさそうなので、買い損ねてます。

[ 最近読んでおもしろかった「小説家になろう」の作品(2018年2月) ]


2018 2 24

ソフトバンククリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13 /大森藤ノ

熱いっ、熱いっ、熱いっっっ!! 巨蛇登場からのあり得ないほど強いモンスターとの連戦がとにかく熱いっ!! で、ちょっ、さらにピンチが続く展開とか過酷すぎるだろっっっっっ!!

前回、はじめての下層探索から、ダンジョン内の街「リビィラの街」に戻ったベルたちは、【疾風】リオンが再び殺人を犯したとの報を受け、リオンの捜索へと……。と、カサンドラが全滅フラグを立てる中でのダンジョン攻略。正直前半は、ちと作者の都合が勝ちすぎて強引なのが気になったんだけど、なにはともあれ、舞台が整ったあとの展開が熱すぎるっ!! 絶対的な強敵と絶望的な状況っ!! その絶望の前であれ不屈不撓のベルが熱すぎるだろっ!! そして、その熱いシーンでの見開きのイラストがめちゃくちゃ魅せるっ!! 素晴らしいの言葉しかないなっ!!!

そして、ベルに過酷な展開が続くのだけど、うわぁ、作者、容赦なさすぎだろ。前巻から、一つ二つレベルが上がっててもおかしくない状況だと思うのだけど、せめて一回レベルアップさせてあげてよ(^^;。

[ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ]


2018 2 25

KADOKAWA MF文庫J
ノーゲーム・ノーライフ10 ゲーマー兄妹は過去を払わされるようです /榎宮祐

巨乳ぱいぱんの文字列がやたらと乱舞する展開。ええっと……(笑)。

何度も刊行を延期して、ようやく発売された10巻。今回は、位階序列第八位、先の大戦では森精種と壮絶な戦いを演じた対地精種戦。種のコマでなく、己の性癖を賭けた戦いみたいになってる時点でいろいろおかしいのだけど、キャラ被りでキャラ崩壊しはじめる白が笑える。そして、クラミー(笑)。

まあ、巨乳とぱいぱんが乱舞する話なので楽しくないく、そして、いつも通りハブられているステフが、むしろ存在感を際立てる感があるのも、また楽しい。……それにしても、ほば下位の種族は手中にしてるのに、このエルキアの展開はいったい(^^;。

[ ノーゲーム・ノーライフ ]


2018 2 26

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
始まりの魔法使い3 文字の時代 /石之宮カント

相変わらず、種族の違いによる寿命の差を最大限に演出する物語。泣ける(T-T)。

そゆわけで、永遠の命を持つ竜に転生した主人公が、人類の発展を見守るシリーズ。この三巻は、637年~872年まで。文明的には、貨幣経済や交通網の発達。魔動機の発明など。登場人物は500年代を描いた前巻から大きく変わらず、今回のメインヒロインは、人魚のリン。泣かす気満々の卑怯すぎる設定で、もう泣くしかないな(T-T)。そして、真のヒロインのアイさんも、うわあぁぁぁ、せつない。マジ泣けるなぁ~~。

[ 始まりの魔法使い ]


2018 2 27

ホビージャパン HJ NOVELS
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。7 /CHIROLU

最終巻じゃないだと……。

物語は実質5巻で完結してるのだけど、まだまだ出るよ、番外編。今回は、後日譚&番外編。すべて解決し落ち着いたクロイツの街を舞台に、ラティナの姉フリソスを交えて、まあ結局は、ラティナかわいいよラティナ、という話。可愛いラティナを描いてるだけで、物語らしい物語はないよな(^^;。……あとがきによれば、もう一冊続くらしいのだけど、ほんと、どんだけラティナ可愛いんだよっ!!

[ うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 ]


2018 2 28

来月の新刊チェック。ライトノベル発売日一覧 から。
  • 03/10 [文庫]魔法科高校の劣等生(24) エスケープ編<上> /佐島勤
  • 03/14 [文庫]ゴブリンスレイヤー(7) /蝸牛くも
  • 03/14 [文庫]ゴブリンスレイヤー外伝 イヤーワン /蝸牛くも
  • 03/14 [文庫]りゅうおうのおしごと!(8) /白鳥士郎
  • 03/24 [文庫]変態王子と笑わない猫。(12) /さがら総
『変態王子と笑わない猫。』の新刊は、約2年ぶり?

シリーズ最後の [WIN]『ランス10』が出てますが、『ランスクエスト』を途中で放置し『9』も買ってないので、もはやプレイできる気がしない。……アリスソフトは、にょシリーズをスマホで出してくれたら、がんがん課金してでもプレイするのになぁ。