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小学館 ガガガ文庫
とある飛空士への恋歌5 /犬村小六 -
最高傑作級。素晴らしい作品をありがとうございました。とにかく綺麗なグランドフィナーレ。シリーズ通して、切なく感動的な物語が、本当に良かったっ!!
はじまった休戦交渉。空の一族の要求は、クレアことニナ・ヴィエントの身柄だった……。という感じで、空戦というより外交的政治的な交渉が中心だったので派手さに欠けるものの、シリーズ全体を振り返るような、じんわりと切ない、綺麗なラストでした。まあ、はじめは、3巻、4巻並の熱く抉るような感動を期待してたのだけど、確かに、シリーズを纏める意味では、こういうラストもいいなぁん。描かれるのは、カルエルの決心。そして、旅の終わりとはじまり。空の果てでのダンスなんて、ああ、もうっ!! 泣けてくるなぁ。あとはやっぱり、チハルは泣ける。卑怯すぎるぅ~。
[ 2011.01.25 ]