2024年 5月 6日
-
KADOKAWA カドカワBOOKS
◆ サイレント・ウィッチ —another— 結界の魔術師の成り上がり(下) /依空まつり -
<結界の魔術師>ルイス・ミラーの過去を描いた番外編の続き。今回は七賢人になるための選考会がメイン。
すでにミネルヴァを卒業しているので、前回と違って、ルイスをはじめ登場人物たちの描かれ方も本編とそれほど変わらなくなってるね。基本はルイスとロザリーの結婚を目前としたすれ違いラブなのだけど、1mmも疑わない一途なルイスがいろいろおかしい。だいたい悪いのはロザリーの父親なのだけど、すでにルイスを認めていることが見てとれるんだよなぁ。まあ、物語の都合上、みんなコミュニケーションが破綻しすぎてるのが愉快すぎるのだけど。
それにしても、いやー、ルイス視点から見たモニカが、ほんと化け物すぎる。ルイスもモニカも、その後七賢人になるのだけど、ここまでポテンシャルの差があるのは、複雑な心情にもなるよなぁ。
[ サイレント・ウィッチ ]
2024年 5月 7日
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
◆ 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 12.世界最強の精霊使いと女神の願い(上) /大崎アイル -
千年前から現代に戻り、いよいよ最終章。千年前の段階ですでに強くなりすぎていたマコトなのに、さらに強くしてどうするんだ!?という感じなのだけど、「世界中がマコトの敵になっても」とフラグを立てて今後に期待させてくるのが上手いね。いやまあ、戦闘でマコトの敵になるような存在はもはや想像できないんだけど。
今回のメインは、ルーシー、さーさん、ソフィア王女、フーリと現代のヒロインたちも再登場。いやー、フーリのツンデレ&拗らせぶりはなかなか楽しい。ただ、千年前のモモとアンナさんがすごく好きだったので、もうちょっとモモの出番は増やして欲しかったなー。正直、大賢者さまって、そんなに仕事ないだろ。まあ、これだけハーレム要員が増えると、各ヒロインの出番についてバランス調整しないといけないのはわかるんだけど(^^;。
今回はラストに向けての状況整理みたいな巻で、次回、いよいよ最終巻。Web版で結末は知っているけれど、楽しみだねー。
2024年 5月 8日
-
KADOKAWA 角川文庫
◆ 結界師の一輪華 /クレハ -
日本を守る術者の分家に生まれた双子の華と葉月。幼い頃から優秀で常に優遇されていた葉月と出来が悪く何事も冷遇されていた華だったが、本家の嫁に選ばれたのは出来の悪い華だった……。と、典型的な冷遇からのざまぁ展開なのだけど、他のざまぁ展開とは一味も二味も違っていて、なかなか面白かった。
いや、通常のざまぁ展開だと、増長して性格が悪い姉と虐げられて可哀想な妹という構図になると思うのだけど、この作品は、周囲の期待に応えるために自分を殺して生きる姉と自由のために能力を隠して生きる妹という構図で、さらにここから、当主に見染められて能力を隠さずとも自由に生きれるようになるという、主人公の華の自由奔放さが凄く楽しいのよね。って、なんかこう書くと姉の葉月が不憫すぎるのだけど、葉月が報われる未来は来るのだろうか?
基本的には、当主相手に好き勝手する華と、そんな華に対して一枚上手な当主の朔のラブコメがとにかく楽しい。あと、厨二心をくすぐる設定、日本を守る五つの家系の一ノ宮、二条院、三光楼、四ツ角、五葉木、それぞれの分家は本家の数字を冠し一瀬家、三井家となっていたりするのも楽しい。まあ、『魔法科高校の劣等生』そのまんまな感じなんだけどね(^^;。ここら辺の設定は、もっと凝って見せてもいいと思うのだけどなぁ。
[ 結界師の一輪華 ]
2024年 5月 20日
- ◆ [EVENT] ときめきメモリアル 30th ANNIVERSARY LIVE エモーショナル in 立川ステージガーデン
-
出演:金月真美、関根明子、中友子、川口雅代、菅原祥子、黒崎彩子、笹木綾子、五十嵐麗、鉄炮塚葉子、栗原みきこ、よしきくりん、菊池志穂、津野田なるみ、うえだゆうじ
昔、声優イベントに行きまくっていた頃、菊池志穂さんが最推しだったので、久しぶりに菊池志穂さん出演のイベントに参加してきました。菊池志穂さんのイベントに参加したのは、多分、「菊池志穂 Birthbay Live 2001」に行ったのが最後だと思うので、23年ぶりぐらい? 自分がイベントに行ってたのは、『トゥルー・ラブストーリー』や『電脳戦隊ヴギィ'ズ★エンジェル』の頃だったので、『ときメモ』のイベント自体は初参加です。
で、2daysの両日とも参加したのだけど、いやもう、ほんと最高でした。
今回の『ときメモ』のイベント、そもそも出演者側の力の入れ方がハンパない。『ときメモ』声優全員勢揃いは、当時のイベントではなかったらしく、今回、はじめて。そして、二日で6時間50曲、しかも、一日目と二日目で数曲除いて歌う曲をほぼ入れ替え。ライブ初披露の曲も多く、これ、出演者の方も『ときメモ』への想いの強さを感じさせるよね。すげーよかったっ!!
菊池志穂さんに関していえば、一日目が「青になれ!」と「フィフネルの宇宙服」、二日目が「星空のパワー」。菊池志穂さんの曲はもちろんどれも好きなのだけど、「星空のパワー」がヤバイ。「星空のパワー」って『ときメモ』の楽曲の中でも、特にライブ向きで常に全力で跳んでなきゃいけないような曲なので、年寄りにはほんとキツイ。いやー、跳ねた跳ねた。逆にいえば、二日目は「星空のパワー」だけで満足感がハンパなかったー。二日目は、「星空のパワー」だけでなく、ラストがほんとキツくて、「二人の時」で体力を使いきったところで、まさか最後に「もっと! モット! ときめき」を重ねてくるとか、マジ、キツかった。でも、それが、すげー楽しかったっ!!
それにしても、あれから20年以上経つのに、菊池志穂さんの仕草なんかは、ほんと当時のまま変わらなくて、すげー可愛かったなぁ。
しかし、20数年ぶりのライブ参加は、やっぱり体力的には絶望で、PPPHはふらついてまともに跳べないし、普通に跳ねてだけで曲のはじめでバテる。閉幕後も一時間近く呼吸が乱れたままだし、ライブ後の打ち上げで軽く食事していても手が震えて箸がまともに扱えないのよ。マジ、ヤバい。いやーでも、久しぶりにPPPHを跳べて、すげー楽しかったっ!!!
『ときメモ』も30周年でなんか動くらしいし、今後の展開は怖くもあり楽しみでもある。あと、今回のイベントの成功で、他のコンテンツの30周年記念ライブとか今後増えないかな〜。