2020年 4月 6日
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小学館 ガガガ文庫
◆ プロペラオペラ2 /犬村小六 -
決戦! ソロモン海戦、鉄底海峡!!!! それはともかく、イザヤとクロトの自分の気持ちに気づいてない系の恋に未熟な二人の恋愛がくらくらするっ!! 最高っっっ!!
いやー、太平洋戦争を下敷きにした『プロペラオペラ』ですが、今回は、あの激戦に名高いソロモン海戦ですよ、ソロモン海戦っっっ!! 大日本帝国連合艦隊の陣容は、戦艦「大和」「武蔵」「長門」「陸奥」「伊勢」「日向」「扶桑」「山城」に、空母「瑞鶴」「翔鶴」、重巡「青葉」「加古」「衣笠」「古鷹」、軽巡「阿武隈」、他駆逐艦十六隻。うわっ、この陣容で負けるわけないじゃん。勝ったなガハハっ。対するアメリカ合衆国太平洋艦隊は、戦艦十、空母三、巡洋艦&駆逐艦多数、って、おいっ、アメリカ、前巻で大敗を喫して新造艦投入もまだなのに、この世界でも物量で殴りに来るかっ!! や、この艦隊戦だけでも胸熱なんだけど、さらに、軽巡空艦「飛廉」に載るイザヤが戦うのは、長門級飛行戦艦「ヴェノメナ」、圧倒的に不利な艦格っ!! もう、はじめから計算して組み立てられた軽巡vs長門級戦艦の展開なんだけど、だからこそ、やっぱり熱いっ!! 素晴らしいっ!!
そして、次巻、最新鋭飛行戦艦、竣工。今までは、上官のせいで不利な状況にもかかわらず、駆逐艦や軽巡でジャイアントキリングする展開だったのだけど、ここで戦艦を投入してくるってことは、つまり、次巻からはクロト無双の展開か!? 史実の通り、いまだ、戦艦「大和」、空母「瑞鶴」「翔鶴」も健在だし、もう次巻がめちゃくちゃ楽しみっ!! いつまでも上官に足を引っ張られるようなくだらないハンデ戦ではなく、さっさとクロトには統帥権を握ってもらってガチのアメリカとガチで殴り合う展開が読みたいですっ!!
[ プロペラオペラ ]
2020年 4月 13日
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KADOKAWA 電撃文庫
◆ 魔法科高校の劣等生(31) 未来編 /佐島勤 -
俺TUEEEEEEEEEEは、やっぱ、めちゃくちゃ面白いっ!! USNAや新ソ連が、もはや雑魚ですよ、雑魚。やっと世界が、お兄様のヤバさに気が付いた。これで下手なちょっかい出す敵が減って、世界に平和が見えてきたっ!!
前巻で米軍基地を軽く潰したお兄様。今回は、達也を排除しようと目論んでいたエドワードとベゾブラゾフとの最終決戦。といっても、戦略級魔法師とはいえ、少し本気を出したお兄様の敵ではなく、もう一蹴ですよ一蹴。殺る気になったら、世界のどこにいようと一瞬で消せる能力、マジ酷いわ(笑)。一応、世界の大国、USNAと新ソ連が、達也一人に戦争を仕掛ける展開にもかかわらず、このあっけなさ、なんだこれ(笑)。これでこそ、お兄様だっ!!
そしてまさかの達也の宣言。神かっ!! ……反魔法師の世論とか、魔法師の自治とかをやってた今までの展開がバカバカしいほどの急展開で、いったい、この物語はどこに向かうんだ?
[ 魔法科高校の劣等生 ]
2020年 4月 26日
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
◆ ゲーマーズ! DLC3 /葵せきな -
最高傑作級。ラスト、千秋とのやり取りがマジ最高だった。素晴らしいっ!!
12巻でエンディングを迎えた『ゲーマーズ!』。本作は、今まで未収録の販促特典等を集めた短編集で、正直、まともに読めるのは「星ノ守千秋と恋愛シミュレーション」と「ゲーマーズとゲーマーズ!」の二篇ぐらいなんだけど<をい、ラストの書下ろし「ゲーマーズとゲーマーズ!」が、マジ素晴らしかった。クソつまらなかったIFルートの短編も、「ゲーマーズとゲーマーズ!」の伏線と考えれば、アリといえばアリ。とにかく、「ゲーマーズとゲーマーズ!」が素晴らしいのよ。
『ゲーマーズ!』は、結局、主人公の雨野が、学園のアイドル・天道さんを選ぶか、身近で気のあう千秋を選ぶかという三角関係モノで、12巻で綺麗に終わってるんだけど、その『ゲーマーズ!』の最後の最後が、振った雨野と振られた千秋の、あの核心的な会話ですよ。雨野の行動は読者を代弁する要素もあるとはいえ、あそこであんなセンシティブなところに踏み込むとかっ!? それに対する千秋の返しがまだ素晴らしい。本編とは異なる、もう一つのエンディングとして最高のラスト。本当に素晴らしかったっっっ!!
[ ゲーマーズ! ]
2020年 4月 27日
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オーバーラップ オーバーラップ文庫
◆ 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 4.死を纏う亡国の巫女 /大崎アイル -
新ヒロイン、フリアエ登場。えっ! あとがきによると、フリアエさん、もともとメインヒロインのポジションだったの!? 月の巫女・厄災の魔女の生まれ変わりとして差別され幽閉されてきた半生、神に伍する美貌で強力な魅了魔法の持ち主。この登場のタイミングだと主人公以外の男性に好意を持ってる要素が強いんだけど、それ以外は、メインヒロインとしては、ちょっとノア様に属性がかぶりすぎだと思うんですけど。まあ、ノア様はヒロイン枠というより突っ込み役という気はするけど(^^;。
それにしても、軽くコミカルな作品なのだけど、光の勇者・桜井くん周りの設定はわりとえげつないんだよな。毎晩、20人の婚約者とSEX三昧なのに、鬱で死にそうな生活。稲妻の勇者・ジェラルドやノエル王女との関係も酷い。……桜井くん、通常のパターンだと、主人公のライバル的なポジションなのに、いろいろと不憫だし、桜井くんは高月くんが好きすぎるし、ほとんどヒロイン枠なんだよな(笑)。桜井くんの恋の行方はどっちだ!?
2020年 4月 28日
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オーバーラップ オーバーラップ文庫
◆ ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(5) /篠崎芳 -
魔防の白城での大魔帝軍との激戦、すげぇぇぇぇぇっっっ!! 頼りにしていた味方たちが、これ以上なく残虐な描写で次々と殺されていく。そのエグい描写と絶望が絶望を呼ぶ展開がめちゃくちゃヤバい。マジ、エグい、エグすぎるよ……。
金棲魔群帯から魔防の白城でのあの激戦まで、一冊に打ち込んできた構成も凄いよね。なろうで連載分のストック、ほとんど使い切ってるじゃん。正直、二冊ぐらいに別けてくるかと思ったんだけど、一気に読ませに来たな。まさに圧巻っ!!
この5巻の時点で、S級勇者最強の桐原のレベルが279、トーカのレベルが2500。レベル差だけならトーカの圧勝なんだけど、他のなろう系作品のようにステータス表示がないのが、やっぱ残念だなぁ。敵のパワーバランスがよくわからない。トーカの活躍で、大魔帝軍は一時撤退ぽいのだけど、大魔帝には軽く桐原をボコれるぐらいのステータスは期待したいところだよなぁ。