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小学館 ガガガ文庫
プロペラオペラ2 /犬村小六 -
決戦! ソロモン海戦、鉄底海峡!!!! それはともかく、イザヤとクロトの自分の気持ちに気づいてない系の恋に未熟な二人の恋愛がくらくらするっ!! 最高っっっ!!
いやー、太平洋戦争を下敷きにした『プロペラオペラ』ですが、今回は、あの激戦に名高いソロモン海戦ですよ、ソロモン海戦っっっ!! 大日本帝国連合艦隊の陣容は、戦艦「大和」「武蔵」「長門」「陸奥」「伊勢」「日向」「扶桑」「山城」に、空母「瑞鶴」「翔鶴」、重巡「青葉」「加古」「衣笠」「古鷹」、軽巡「阿武隈」、他駆逐艦十六隻。うわっ、この陣容で負けるわけないじゃん。勝ったなガハハっ。対するアメリカ合衆国太平洋艦隊は、戦艦十、空母三、巡洋艦&駆逐艦多数、って、おいっ、アメリカ、前巻で大敗を喫して新造艦投入もまだなのに、この世界でも物量で殴りに来るかっ!! や、この艦隊戦だけでも胸熱なんだけど、さらに、軽巡空艦「飛廉」に載るイザヤが戦うのは、長門級飛行戦艦「ヴェノメナ」、圧倒的に不利な艦格っ!! もう、はじめから計算して組み立てられた軽巡vs長門級戦艦の展開なんだけど、だからこそ、やっぱり熱いっ!! 素晴らしいっ!!
そして、次巻、最新鋭飛行戦艦、竣工。今までは、上官のせいで不利な状況にもかかわらず、駆逐艦や軽巡でジャイアントキリングする展開だったのだけど、ここで戦艦を投入してくるってことは、つまり、次巻からはクロト無双の展開か!? 史実の通り、いまだ、戦艦「大和」、空母「瑞鶴」「翔鶴」も健在だし、もう次巻がめちゃくちゃ楽しみっ!! いつまでも上官に足を引っ張られるようなくだらないハンデ戦ではなく、さっさとクロトには統帥権を握ってもらってガチのアメリカとガチで殴り合う展開が読みたいですっ!!
[ 2020.04.06 ]