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早川書房 ハヤカワ文庫JA
天冥の標VI 宿怨 PART 1 /小川一水 -
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!! 西暦2015年の冥王斑ウイルスのアウトブレイクを綴った2巻からのストーリーが、いよいよ1巻のメニー・メニー・シープの前夜まで接続されたっ!! うわぁ~、ここで改めて、1巻を読み直すと、切なくて切なくて、涙ちょちょぎれる。イサリ……(T-T)。
西暦2499年。《救世群》が謎の動きを見せる中、少女イサリと少年セアキは出会う……。と、1巻で西暦2803年の世界を描き、その後、2巻で2015年に立ち戻ってから、3巻で2310年、4巻で2313年、5巻で2349年と、じょじょに1巻と2巻の間を埋めていくような構成で作られたこのシリーズ。今までも、1巻と2巻をつなぐキーワードや名前、イベントを織り交ぜながらストーリーが紡がれてきたけれど、この6巻で、まさかここまで話を詰めてくるとは。いよいよ、1巻にそのまま繋がるような展開に、もう、興奮しっぱなしですよ。基本的な登場人物とキーワードは、ほぼ勢ぞろい? 世代を重ねての800年に渡る壮大なストーリーがほんと素晴らしい。今まで既刊を手に取りながら読まなきゃいけなかったのも、今回は、巻末に人物・用語集もついて、読みやすさも格段に上がって、いや、まだまだ先は長いんだよな。楽しみすぎるっ!!
[ 2012.05.16 ]