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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
アスラクライン(13) さくらさくら /三雲岳斗 -
本編完結。さすがクライマックスっ!! おもしろい……のだけど、ええっと、なんだか思ったよりもあっけなく終わってしまい、正直、物足りなかったり。一応、短編とか後日談とかで続くらしいけれど……。
魔神相克者となり元の世界に戻ってきた智春。炫塔貴也との対決、そして、世界の行く末は……。という感じで、クライマックスで盛り上がる中、最後まで軽くコミカルに演出された内容なんだけど、やっぱ、当初抱いていた通り、三雲岳斗のコミカルな描写はいまいちなんだよなぁ。どうにも上滑りしてて笑えない。そして、あまりにあっけないラストは、正直、かなりの肩透かし。うーん、けっしてつまらないわけではないのだけど、ここしばらくの展開が素晴らしかっただけに、残念無念。結局、SFもラブコメもバトルも含めた、コミカルで哀しく残酷な話を描こうとして、全部、中途半端になってしまったような……。
[ 2009.11.10 ]