好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


早川書房 ハヤカワ文庫JA
青い星まで飛んでいけ /小川一水

表題作を含む六篇からなる短編集。巻末の解説によればテーマは、「未知との遭遇への憧れと探求」ということだけど、確かにそんな感じ。ファーストコンタクト的な内容が目に付き、どこかで見たようなモチーフを小川一水らしく料理した作品が多い印象。

六篇どれも面白かったけれど、中でも印象に残ったのは「占職術師の希望」と「青い星まで飛んでいけ」の二編。「占職術師の希望」は、人の天職を見抜く超能力を持つ占職術師、紺野哨平の物語。「占職術師」というと聞きなれないけど、やってることは、冴えない中年探偵と押しかけ美少女助手というミステリ風ラブコメのフォーマットを忠実に守った内容で楽しい楽しい。てか、連作短編形式でシリーズ化すべきだろ、これ。「青い星まで飛んでいけ」は、人類から“未知の探求”という使命を与えられ、人類滅亡後も知的生物との交流を求め宇宙を旅するエクスの物語。数々の挫折と自己矛盾と葛藤、そして、その時間感覚がせつなくていいよね。

[ 2011.04.05 ]