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早川書房 ハヤカワ文庫JA
天冥の標V 羊と猿と百掬の銀河 /小川一水 -
うわぁ、スケールでけぇ。西暦2349年の農民父娘と6000万年前に生まれたダダーの半生を交互に描く構成になっているのだけど、ダダー側の話がやたらでっかい話になっていてビビる。まさかここまでスケールの大きな話を想定していたとは、予想外でした。や、このシリーズって、地球外生命も出てくるけれど、結局は、1巻で描いた西暦2800年の世界に続く人類の歴史を描くような話だと思っていたのですよ。それが、ストーリーの根幹からして、人類なんてちっぽけな枠組みの話ではなかっただと……。うわぁ、そうだとすると、1巻2巻の印象も変わるなぁ。すげぇ。
それはともかく、1巻の世界のキーワードを少しずつ明らかにしながら進む展開がほんとに面白い。全10巻予定ということは、ちょうど、ここら辺が折り返し地点か。ほんと1巻の話にどう繋げていくんだろう。
[ 2012.01.02 ]