2011年 12月 1日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ 妹ホーム /柏葉空十郎 -
タイトル通り、妹モノなのだけど、斜め上にぶっ飛んだ展開が素晴らしい。いや、途中までは、広島弁の妹・真伊が可愛い、まあ、良くあるシスコンなラブコメかと思ってたのだけど、なにその超展開。マジすげぇぇぇぇぇっっっ!!
親に捨てられ二人だけで生きてきた相場兄妹は、奨学生制度で名門校に入学できたものの、アパートを追い出され生活の危機に……。と、極貧の生活の中、不幸に負けず、健気に生きる兄妹をメインにした学園モノかと思ったら、幼なじみの舞衣の本性が明らかになってからが本番。舞衣が怖いよ、怖すぎるよ。がくがくぶるぶる。いやぁ、その展開はほんと予想外すぎるよ。めちゃ楽しいっ!! そして、うわぁ、一応、綺麗に纏まってるけど、続き出るの? どうするんだろう。
物語としては、ぶっ飛んでいて凄くおもしろいのだけど、ただ、描写や説明が足りなくて、キャラが自分の意思で動いているというより、作者の都合で動かされてる感が強かったのが残念無念。いや、正直、デビュー4冊目にしては、新人並みに下手だよね(^^;。もったいないっ!!
[ 妹ホーム ]
▽ アイドル八犬伝☆ホエホエとらっくす(予約) ~ あきばお~こく
あのFCの『アイドル八犬伝』がCD化とか、なにごと!?
▽ 2011年 本ランキング特集『ミリオンセラー続出!書籍のヒットからの“次への広がり”』-ORICON STYLE エンタメ
▽ ライトノベル(文庫)TOP50
12月。もう、年間ランキング発表の季節か。ラノベ上位は、やぱし、『ハルヒ』『バカテス』『禁書』『はがない』『俺妹』という辺りなのねん。
▽ そいえば、2011年下期の「好きなライトノベルを投票しよう!!」は、12月末~1月中ぐらいに実施する方向で考えております。
▽ 【サブカルちゃんねる】狭き門突破したラノベの新星 第18回電撃大賞小説大賞に九丘望さん+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
▽ 電撃文庫の「新入社員」たち : ニュース : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
第18回電撃大賞の贈呈式。応募作は堂々の5000作超。受賞作は こちら。
2011年 12月 3日
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小学館 ガガガ文庫
◆ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 /渡航 -
すんげーおもしろかったっっっ!! 『僕は友達が少ない』(→感想) と似たコンセプトの作品だけど、「どうみてもリア充だろ」という『僕は友達が少ない』に比べ、こちらの方がストレートに「ぼっち」な雰囲気が出ていて痛い。って、帯で、『僕は友達が少ない』の平坂読が絶賛してるのが凄いな。
友達のいない比企谷八幡は、先生によって強制的に奉仕部に入部させられるが、その奉仕部は、美少女すぎて孤立していた雪ノ下雪乃が在籍しているだけだった……。という感じで、『僕は友達が少ない』同様、友達がいない人間が集った部活の話。とにかく楽しいのが、ヒッキーとゆきのんを中心とした会話。ゆきのんは、脳内ではずっとCV.斉藤千和(というか[TVA]『化物語』の戦場ヶ原)で喋ってたのだけど、ああ、ドラマCDは 早見沙織なのか。それはともかく、ほんと何事も斜めからみる高二病のヒッキーととにかく毒舌なゆきのんが楽しい。絶妙すぎる。今のところ、ラブコメ展開は予感を感じさせるだけで薄味だけど、どうなるんだろ? 続きも非常に楽しみです。
▽ 創芸社クリア文庫:TOP
また、ラノベレーベルが創刊? 創芸社はもともと自費出版系かしらん? 第一弾が『アクエリアンエイジ』のノベライズというのは、方向性がわからんなー。
▽ トム・クルーズ、日本のライトノベルの映画化に出演 : 映画ニュース - 映画.com
[文庫]『All You Need is Kill』(→感想) の映画化は、順調に進んでいる様子。
2011年 12月 6日
▽ スマートフォンが気になる今日この頃です。
▽ や、先日、修理に出していたWillcomのハイブリこと「HYBRID W-ZERO3」が戻ってきたので環境の再設定をしていたら、すでにいくつかのソフトがリンク切れで入手不可能になってますよ。まだ二年経ってないのにどういうことだよっ!! ……いや、フリーソフトの多くは、アドエス辺りの時代のものだからなぁ。
▽ そもそも、ハイブリどころか「リナザウの代替になるような端末がないんだよねー」と、リナザウをメインに、時代に逆らって生きてきたけど、うーん、今、改めて調べてみると、QWERTYキーを搭載してるAndroid端末もいくつかあるし、選択肢は増えてるんだよな。
- [文庫] モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(2) /谷春慶 (→Amazon)
▽ 「スレイヤーズ」短編のドラマガ連載がひとまず終了 - SSMGの人の日記
[文庫]『スレイヤーズ』、私自身は、本編も途中で読まなくなってしまったのだけど、これだけビックネームなのに、大きな告知もなくひっそりと終了なのか……。
2011年 12月 8日
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講談社 講談社ラノベ文庫
◆ 生徒会探偵キリカ1 /杉井光 -
新創刊の講談社ラノベ文庫で、杉井光の新シリーズ。……いつも通りの杉井光でした。<をい
超巨大学園に入学した牧村ひかげは、個性的な面々の集う生徒会で庶務兼探偵助手として働くことに……。という感じで、杉井光で探偵というと『神様のメモ帳』があるけど、『神様のメモ帳』に比べてかなりコミカルで明るい雰囲気。そもそも、探偵モノというより、生徒会を中心とした学園モノのノリが強いか。探偵の設定なくても、話はまわりそうな予感(^^;。まあ、鈍感だけどやるときはやる、いつもの杉井光的な主人公が、いつものノリで他のキャラと漫才的な会話を繰り広げつつ、学園の問題を解決するというもので、もの凄く「いつもの杉井光作品」を感じさせる内容。いつも通り面白かったです。
[ 生徒会探偵キリカ ]
▽ 最近、いろいろとシンドイせいか、暖房つけっぱなしのまま寝落ちしてることが多いなぁん。暖房代もったいないっ!! ……そいえば、冬の節電という話もあったと思うのだけど、ほとんど話題になってない気がする。結局、騒ぐほどではなかったってこと?
▽ 朝日新聞デジタル:残念系ヒロイン花盛り カワイイのに変…ライトノベル
『俺妹』『はがない』を取り上げた記事だけど、なんで朝日新聞がこんな記事を(^^;。
2011年 12月 9日
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講談社 講談社ラノベ文庫
◆ 彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ /竹井10日 -
最高傑作級。あの名作『秋桜の空に』(→感想)を彷彿とさせる面白さっ!! や、竹井10日のラノベ作品は、ラノベデビュー作の『ポケロリ』が、そもそもちゃんと小説になってなかったので、以降、敬遠してたのだけど、うわぁ、なんだこれ、すっごく面白いんですけどっ!!
とにかくキャラの会話と竹井10日独特の文章回しが非常に楽しい。ストーリーは「死亡フラグ」や「恋愛フラグ」といった人の「フラグ」を見ることができる少年・旗立颯太を中心としたラブコメ。ああ、竹井10日らしく、きちんとダダ甘な姉が出てくる。素晴らしいっ!! ストーリーも謎の見せ方がニクイけど、なにはともあれ、至るところからかもし出される竹井10日らしさが素晴らしい。今後も楽しみすぎるっ!!
[ 彼女がフラグをおられたら ]
▽ 一睡も出来ずに朝。いろいろ段取り悪いなぁ。生きるのがツライ。<をい ……そゆわけで、旅に出ます。今月の電撃を見る前に行かねばならぬのが無念。
2011年 12月 24日
▽ 帰りの飛行機が女子高生ばかりだった件。どこかの女子高の修学旅行? ヒースローから女子高生だらけだったのだけど、海外であの集団を見ると、いろいろと凄いな。……というわけで、二週間ほど海外出張にいってました。映画『けいおん!』を見てから行けばよかったorz。
▽ や、出張先は、イギリス、フランス、ドイツ、ポルトガル、スウェーデンの五カ国。日本との往復に使ったのは、唯達も乗ったらしいJL401/JL402便。機内では『けいおん!』のTV版を見たり(^^;。出張後半で風邪を引いてたところで、乾燥した機内に12時間も閉じ込められていたので、今、体調が酷いことになってるorz。
2011年 12月 25日
- [文庫] 魔法科高校の劣等生(4) 九校戦編<下> /佐島勤 (→Amazon)
- [文庫] アクセル・ワールド10 ―Elements― /川原礫 (→Amazon)
- [文庫] 新約 とある魔術の禁書目録(3) /鎌池和馬 (→Amazon)
- [文庫] ヴァルプルギスの後悔 Fire4. /上遠野浩平 (→Amazon)
- [文庫] キャットテイル・アウトプット! 2 /神野オキナ (→Amazon)
- [文庫] ベン・トー8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 /アサウラ (→Amazon)
- [漫画] 神のみぞ知るセカイ(15) /若木民喜 (→Amazon)
- [漫画] 修羅の門 第弐門(4) /川原正敏 (→Amazon)
▽ [漫画]『神のみぞ知るセカイ(15)』読了。栞メインシナリオ、きたーーーーーっっっ!! いやぁ、女神含めて可愛いな可愛いな。……しかし、かのんちゃんとエルシィは、いつまで、ああなんだ?(^^;。
▽ [漫画]『修羅の門 第弐門(4)』読了。……えっと、『修羅の門』の出来の悪いコピーにしかなってない気がするのですががが。こんな続編なら読みたくなかったorz。や、オンの正体がほとんどギャグだったのは仕方ないとして、ええっと、次は劣化版不破ですか? 『修羅の門』に「神秘的な力」とかいらんと思うのですけど。あと、皇帝が噛ませ犬なのはパターンなので想定の範囲内だけど、正体は、てっきりハリス辺りを持ってくるのかと思ってた。てか、陣雷レベルが活躍してる「兵」に、前作『修羅の門』の他キャラの気配を感じないことに、すごく違和感があったり。いい加減、イグナシオを出せと(^^;。「三年で格闘界も大きく変わった」という最初の煽りはかっこ良かったけど、格闘界が進化したというより、実際は、九十九の能力に制限かけて苦戦してるように演出してるだけだしなぁ。
▽ “じつは10巻の原稿、ほぼ完成しているんですけど。これ書き上げたら、出してもらえたりします?”(アニメ化作家78人の内訳: 新木伸こぼれ話)
あの名作『星くず英雄伝』の続きがほぼ完成してるだと!? しかも、構想があと10冊分って。正直、新木伸が絶頂期だった90年代そのままに書けるかは疑問ではあるけど、なんて勿体ないことを……。
2011年 12月 26日
新規
■ のうりん /白鳥士郎 (→感想)
単なる農業高校を舞台にしたバカ小説と思うなかれ。徹底的にギャグを詰め込んだ物語と、フォントいぢりを含めた文とイラストの細部までこだわった融合は、ライトノベル上での表現の極地といえようっ!! いまだかつて、ここまでライトノベルの特徴を意識し生かした作品はあっただろうか!? ありはしませんよっ!! これぞ、2011年最先端のライトノベルといっていいと思いますっ!!
【11下期ラノベ投票/9784797366907】
■ 彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ /竹井10日 (→感想)
竹井10日といえば、Marronから発売された名作ゲーム『秋桜の空に』のシナリオライターとして名を馳せていましたが、あの往年の名作の面白さのまま、大爆笑なキャラの掛け合い漫才がとにかく楽しく、そして竹井10日らしく姉萌えも健在じゃないカナじゃないカナ。この作品があれば、新しく創刊された講談社ラノベ文庫の未来も明るいといって過言ではないでしょう!?
【11下期ラノベ投票/9784063752052】
■ モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) /谷春慶 (→感想)
大量の返本が凄いっ!!と話題になったこのラノ文庫も、今年で二年目。手探りだったであろう昨年と異なり、今年は、配本の数はともかく、中身は段違いに素晴らしい内容になってやがるっ!! 中でも凄いのがこの『モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)』。内容はタイトル通りハーレム系のストーリーなのだけど、この作品の描くラブコメ展開は、同種の作品の中でも際立って素晴らしく面白い出来。ほんと、このラノ文庫でなく、他の老舗レーベルから出ていれば、メディアミックスも当然の内容だと思うのだけど、なんでわざわざ、ここからデビューしたんだ?(^^;。
【11下期ラノベ投票/9784796686273】
既存
■ アクセル・ワールド9 ―七千年の祈り― /川原礫 (→感想)
2012年4月からのアニメ化も決定っ!! 各種人気投票では、同じ川原礫の『ソードアート・オンライン』に及ばないのだけど、俺THUEEEEEで無敵のキリトを主人公に要する『ソードアート・オンライン』と違い、先の展開が読めず手に汗握る、物語的に超面白いのは、『アクセル・ワールド』だと思ってます。この9巻で、長らく続いていた《災禍の鎧》編も綺麗に終了。マジ、続きも楽しみすぎるっ!!
【11下期ラノベ投票/9784048709545】
■ とある飛空士への夜想曲 下 /犬村小六 (→感想)
『ベン・トー』のアニメ化はなかなか良かったと思うけれど、スーパーダッシュ文庫は、ほんとアニメ化が上手くいかないことが多いよね。とある飛空士シリーズも、この秋にひっそりとアニメ化していたアニメ映画化してたわけですが、その映画の内容はともかく、素晴らしかったのが、この飛空士シリーズ最新刊『夜想曲』。敗色濃厚な戦時下で、エースパイロットとして闘うサムライの生き様っ!! 萌えも希望もないラノベらしからぬ展開だけれども、たまには、こういう漢くさい作品も良いよねぇ。
【11下期ラノベ投票/9784094512984】
※ 本エントリは、「好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年下期(近日中開催予定)」への投票を兼ねる予定です。
2011年 12月 28日
- ◆ [映画] 映画けいおん!
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海外出張でイギリスに行ってきたこともあり、せっかくなので観てきました。私も唯たちと同じJL401便でヒースローに飛んだのだけど、搭乗ゲートをはじめ成田空港の景色は、まんまそのままだなー。写真撮っておけば良かった(^^;。ただ、ロンドンでは、私はオフィス街と空港近くのホテル周りしかうろつけなかったので、映画の場面にはまったく掠ってなかったorz。
それはともかく映画のほうは、いやまあ、愛されてるなぁ。や、実は私、TVシリーズは全話きちんと見てなかったりしてアレなのだけど(汗;、大切に丁寧に“いつも通りのけいおん!”を描くことに力点を置いて作られているように思ったり。ファンだけでなく、制作者からもとても愛されてる作品だよね。卒業に向けて、あずにゃんへの4人の想いをとてもよく紡いだ作品。TVシリーズのほうがあずにゃん視点でより泣ける作りになってると思うのだけど、この映画版も押し付けの感動ではない見せ方が、むしろ心地よい。まあ、「天使にふれたよ!」で、やっぱ泣いてしまうわけだけど(T-T)。
[ [映画]映画けいおん! の感想 ]
▽ ラノベサイト向け投票企画「好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年下期」をはじめました。投票〆切は1月14日(土)まで。多数のご投票をお願いいたしますm(__)m。
2011年 12月 29日
2011年 12月 30日
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集英社 スーパーダッシュ文庫
◆ ある朝、ヒーローの妹ができまして。 /餅月望 -
餅月望は揺るがないなっ!! ロリに定評のある望月望の新シリーズは、やはり、小さな四人の女の子たちの物語。普通の高校生・貴樹の両親は、さまざまな事情を抱えた女の子を引き取っている。今度引き取る女の子は未来人らしいが……。と、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を妹にしてみました、という話で、女の子の描写はさすが餅月望らしいこだわりがあって素晴らしいのだけど、うーん、ストーリーは正直いまひとつ。設定的に、バトル&アクション展開多めでラブコメ展開は弱めになるのは仕方ないんだろうけど、それではやっぱり、女の子たちがいまいち映えない予感。