2015年 6月 1日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ 変態王子と笑わない猫。10 /さがら総 -
子供時代で問題解決っ!! と思ったら、横寺が子供ボディを使って、好き勝手するだけの話じゃねーか(笑)。銭湯はともかく、おもらしはヤバイ、ヤバすぎるっ!! ……ここ最近の巻は、コミカルな表面の裏に哀しみが濃厚に漂っていて、ラブコメとしてはいまいち楽しめなかったけれど、一応、すべての解決に向かって歩き出してるわけだし、そういう哀しさは多少減じた印象。って、ぜんぜん、解決に向かって進んでないけどな(^^;。子供時代の小豆梓も巻き込んでコミカルに変態的なセンスで進むのだけど、やっぱ、不安が拭えないストーリー展開は、上手いというか凄いな。おもしろかった。
しかし、例の青い紐とか、パッキャオ戦とか、ごく最近のネタを仕込んできてるのだけど、どういうスケジュールで書いてるんだこれ!? 特に、パッキャオネタなんて、試合から発売日まで、実質20日もないじゃん。
[ 変態王子と笑わない猫。 ]
▽ サイドバーの「おきにいり」に並べてるライトのベルを入れ替え。今いちばん楽しんで読んでるのは、やっぱ、『魔法科高校の転校生』。突っ込みどころ満載で、ゲラゲラ笑えるのが好き。最近の新作でダントツにおもしろいのは、『エイルン・ラストコード』。ほんとに期待できる新作で、是非、アニメ化してほしいなぁ。
▽ 2015年上半期本ランキング | ORICON STYLE
ライトノベル部門は、1位『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』、2位『魔法科高校の劣等生』、3位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』。アニメ効果で『ダンまち』が圧倒してるかと思ったのだけど、そこまでではなかったか。
2015年 6月 4日
20年ぶりぐらいで少女漫画雑誌「りぼん」を購入。2015年7月号。20年前は、コンビニで買っていたのだけど、今は、ほとんどのコンビニで扱ってないのんね。一刻も早く手に入れるため、早朝のコンビニを10軒ぐらい回ったのだけど、どこも取り扱いがありませんでした。少女漫画雑誌で最高部数を誇っていた「りぼん」も、今やその発行部数は10分の1以下に減っているとは聞いていましたが、こういう形で発行部数の減少を体感することになるとはなー。
今になって「りぼん」を買ったのは、『星の瞳のシルエット』の新作読みきりを読むため。りぼん創刊60周年企画とはいえ、連載終了から26年、番外編の『ENGAGE II』から数えても19年、いまさらどういうことだってばよっ!! 『星の瞳のシルエット』は1985年12月から1989年5月まで掲載された、当時の「りぼん」の連載陣の中で、もっとも人気を獲得していた作品です。同時期の連載陣ではアニメ化された『ときめきトゥナイト』のほうが知名度は上ですが、人気投票では『星の瞳のシルエット』のほうが上だったはず。『星の瞳のシルエット』は“250万乙女の聖書(バイブル)”と呼ばれているけれど、私個人にとっても、私の好みや人格形成の根幹を成す、まさに“聖書”のような作品です。
『星の瞳のシルエット』のストーリーを簡単におさらいしておくと、幼い頃にもらった「星のかけら」を初恋の大切な宝物として持ち歩いている女の子・香澄は、ある日、親友の真理子から好きな人ができたと打ち明けられ……。と、親友の想い人が初恋の少年とわかり、やがて、泥沼の恋愛に突入していくという内容。柊あおいは、「りぼん」の中では年齢高めな優等生タイプの女の子に受けがよかったのだけど、この泥沼の恋愛模様は、さらに世代や性別を超えて広く支持を集め、「りぼん」の発行部数を200万から250万へ押し上げた功労者でもありました。ちなみに、『星の瞳のシルエット』の連載終了と同時に中学生高校生以上の読者がいっきに抜けて「りぼん」の読者層は急激に低年齢化。スタジオジブリでアニメ化された『耳をすませば』は柊あおいが『星の瞳のシルエット』の次にはじめた連載なのだけど、その低年齢化の影響をもろにかぶって、即効で打ち切りになりました。まあ、打ち切られた結果、「コンパクトにまとまっている」とジブリから評価されて映画の原作に選ばれたとの説もありますが。柊あおいはその後、「りぼん」読者の年齢層と自分のファンの年齢層のギャップに苦しむことになります。
で、今回の新作。『星の瞳のシルエット』の続編というと、すでに、香澄、おケイの大学時代を描いた『ENGAGE』『ENGAGE II』があるので、さらにその先の結婚編か? それとも子供世代か?と戦々恐々としていたのだけど、なるほど本編と『ENGAGE』の間を埋める高校卒業を題材に持ってきたかっ!! 『ENGAGE』発売当時、ファンから「違和感があるよねー」と散々突っ込まれていた大学生の香澄や久住の変化に、今になって、その違和感を埋めるような作品を出してくるとか、すげーよっ!! もしかして、作者本人もその違和感を気にしていたのかしら。<をい。なるほど、本編と『ENGAGE』を綺麗に繋ぐ『星の瞳のシルエット』の新作として、きちんと納得できる作品に仕上げてあって、当時のファンなら誰が読んでも満足できる内容だ。香澄、久住に、真理子、沙樹、おケイ、司、日野くんと、主要キャラも無理なく登場させているしなっ。懐かしすぎる。
もうひとつ懸念だったのは、連載中もどんどん変わっていったキャラの絵で、今の柊あおいに当時の香澄たちが描けるのか?という辺りだったけれど、26年たってもあまり変わってないな。いや、真理子や沙樹、おケイは違和感ないのだけど、肝心の香澄ちゃんと久住くんは、多少、違和感があるか。まあ、香澄と久住も髪型に特徴がないので、今の絵柄がそのままでちゃうからなー。あと、私の大好きな森下さんももうちょっと可愛く描いてほしかったと思わなくもない。柊あおいの最新作『桜坂ノスタルジア』の絵柄はわりと好きなので、もうちょっと違和感ないかと思ったのだけど。
まあ、なにはともあれ、今になって『星の瞳のシルエット』の新作が読め、さらに、それがきちんと満足できるないようだったとは、これ以上、素晴らしいことはありません。ただ、それにしても、今回の新作も副題が『ENGAGE』なのだけど、なぜわざわざ混乱するような副題を(^^;。
そいえば、恐ろしいことに来月、『星の瞳のシルエット』のオリジナルドラマCDが出るようなのだけど、この販売方法って、リアルガチャじゃないですか……。アカン。
2015年 6月 5日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ ラストエンブリオ1 問題児の帰還 /竜ノ湖太郎 -
「問題児シリーズ」の第二部がスタート。現実世界を巻き込みつつ、十六夜の弟分の西郷焔と彩里鈴華に、フェイスレスの生まれ変わりである久藤彩鳥が、箱庭世界に召喚される展開。作者が出題編と呼ぶだけあって、どんどん謎と布石を投入するだけ投入する感じで、うん、とにかく疑問だらけだ。初代問題児の十六夜はすぐに絡んできたものの、残りの二人、耀と飛鳥には、まったく触れられてなかったり、なぜか黒ウサギはロリ化してるし、箱庭世界も大きく変わっている風なのに、意図的に情報を隠しまくっていて、第二部の開幕ダッシュとはいえ、読者を置いてけぼりにする勢いで、いろいろと飛ばしすぎだろ(笑)。
次巻は解答編ということで、次を読めばいろいろとわかってくるのかしら。第一部よりもスケールアップしてそうなこの第二部だけど、とにかく謎ばかりで、わけわからーーーーん。
[ 問題児シリーズ ]
2015年 6月 8日
#自分の人生においてトップ10に入るラノベをあげてけ まとめ - Togetterまとめ というのがあったので、私も好きな作品について語っていこうと思ったら、はじめの『あたしのこと好きだよね?』だけで、そこそこ長くなったしまったので、語るのは『あたしのこと好きだよね?』だけでやめときます。<をい。
一応、好きな作品を10挙げておくと、『あたしのこと好きだよね?』『私と月につきあって』『DADDYFACE』『星くず英雄伝』『ユミナ戦記』『ROOM NO.1301』『なばかり少年探偵団』『半分の月がのぼる空』『月と貴方に花束を』『女帝・龍凰院麟音の初恋』という感じかしら。こういうオールタイムベストは、最近の作品はなかなか入れにくくて、どうしても、古い作品中心になっちゃうよね。『DADDYFACE』はいつになったら続きが出るのだろう。
で、以下、小泉まりえ『あたしのこと好きだよね?』というか、講談社X文庫ティーンズハートについて。
1990年前後、講談社X文庫ティーンズハートに代表される少女小説が文庫市場を席巻した時代がありました。ピンク色の装丁で少女マンガの可愛らしいイラストを使ったパッケージ。改行だらけで「下半分がメモ帳」と揶揄される文章。基本的に1巻読みきりで、中学生か高校生のごく普通の恋愛を描くそのストーリーもほぼ一緒。どれも似たような内容にもかかわらず月に何十冊も出て、しかも、無名の作家でも、出せば何万部も売れるような時代があったのです。
このティーンズハートのブームですが、これが、偶然ではなく、花井愛子が狙ってプロモートしたという事実が恐ろしい。ティーンズハートの出る前、1980年代の少女小説は集英社コバルト文庫が絶対的な地位を得ていました。そのコバルト文庫はSFやファンタジーもあり、文学好きのハイティーンの間で読まれていたのですが、花井愛子は自分がオリジナルの小説を出すにあたり、このコバルト文庫との競争を避けるために、本を読んだことのないローティーンを狙い、やがてティーンズハートというレーベル自体をブランド化していきます。本を読まない女の子にも手に取ってもらえるように、テーマを恋愛に絞り、イラストに人気少女漫画家・かわちゆかりを指定し、デザインにも口を出し、32ページの読みきり少女マンガのように軽く一気に読める内容。あの改行だらけの文章も、官能小説なんかも参考にしながら、漫画でページをめくるのと同じような感覚で読めることを意識したものです。
この花井愛子の狙いは非常に当たり、花井愛子は数年で2000万部を売り上げ、次々と類似のレーベルが誕生し、花井愛子を継ぐ何百人もの作家を生み出しました。小泉まりえもその中の一人で、ティーンズハートを代表する作家の一人です。小泉まりえがどんな感じの作品を書いていたかというと、小泉まりえの作品のタイトルは、そのまんま内容を表しているので、いくつかタイトルを並べると、
- 彼を思うと涙がでるの
- 彼の気持ち知りたいの
- あたしを好きって本当ですか?
- あたしを好きになって!
- 好きになってもいいの?
- 好きになっちゃだめ!
- 好きになってゴメンね…
- 大好きだけど告白できない!
- 彼は友達の好きな人
- 好きになった人は友達だから…
- あの子を好きにならないで!
- 好きって気持ち知ってるくせに!
と、まあ、登場人物の名前が違うだけで内容は同じような恋愛小説を50冊以上も出していました。
ティーンズハートの作品は一般に評価が低いと聞きますが、ただ、評価を低く見ている人は、数百人ものプロの作家が、ほぼ同じような内容で競い合っていた凄みをおそらく理解していない。小泉まりえの作品も、ほとんど同じ内容にもかかわらず、その中でも飛び抜けて光る作品があって、『あたしのこと好きだよね?』も、そういう光る作品のひとつです。『あたしのこと好きだよね?』の内容は、タイトルからわかるとおり、初めての彼氏の様子が最近おかしく、「あたしのこと好きだよね?」と不安に思う女の子の話。あらすじにしちゃうと他愛もないよくある少女漫画のような感じで、擬音語を多用した短い文章の連続も他の作品と同じはずなのだけど、この『あたしのこと好きだよね?』は、その少女の想いを綴った詩的な文が非常にせつなくハマっていて、とにかく素晴らしいです。読むと、どっきんハートがジャンプしちゃいますよっ!!
2015年 6月 9日
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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
◆ 東京スピリット・イエーガー 異世界の幻獣、覚醒の狩人 /大泉貴 -
ストレートに熱い展開が素晴らしいなっ!! 大泉貴の作品は照れも衒いもなく、新人のように真っ直ぐに書けるところが魅力だと思うのだけど、この作品もまさにそんな良さのある作品ですね。あとがきに『パシフィック・リム』を見て勢いで書いたみたいなことが書いてあるけど、まさに、良くも悪くも、勢いだけで書いたような荒削りな作品だなー。
そゆわけで、人気スマホゲーム『ソーシャル・スピリット・イエーガー』は、実は、モンスターの侵略から現実世界を守れる人を探すのが真の目的だった。『ソーシャル・スピリット・イエーガー』にはまっている主人公・久住大吾は、現実世界で、いきなりモンスターとの戦闘に巻き込まれる……、という感じの内容。勢いだけで書かれたような話なので、設定やストーリー構成などは、一言、雑。大泉貴は、もともと技量があるタイプの作家ではないので、時間をかければ完成度が高くなるかというと疑問なのだけど、でも、ちょっと雑すぎるのは気になるよね。まあその分、荒削りな勢い重視のストーリー進行が魅力的で、能力の覚醒から巨大怪獣との戦闘まで一気に描かれるのは、手に汗握っておもしろい。ヒロイン瑠奈とのラブコメも、いや、瑠奈もいいキャラなんだけど、いまいち設定が生かせてないというか、設定と描写がちぐはぐで、いろいろともったいないか。あとは妹も、続編次第だったのかもしれないけれど、この一冊だけだと、無駄で意味不明だ(^^;。大泉貴らしくて良い作品だけど、完成度の低いところが、ちょっと残念だよねー。
[ 東京スピリット・イエーガー ]
▽ 関東梅雨入り。今住んでいるマンションは湿気が凄いので、しんどい季節だ。
▽ 死亡フラグの歴史(前編) - 戯れ言
▽ 死亡フラグの歴史(後編) - 戯れ言
「フラグ」に関して、よくここまで調べたな、という力作。凄い。
▽ 大事なご報告|愛澤 魅魂の活動報告
なろう系の『ぼっちがハーレムギルドを創るまで』が、モンスター文庫編集部との仲たがいで、二巻発売中止に。作者側の言い分なのでどこまで本当かはわからないけど、「作者からの意見が苦痛」で中止というビジネスとは思えない理由が凄いな。
2015年 6月 10日
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集英社 オレンジ文庫
◆ 螺旋時空のラビリンス /辻村七子 -
評判いいと聞いて買ってみたのだけど、なるほど、傑作。
集英社オレンジ文庫ははじめて読んだのだけど、えっと、ハヤカワ文庫から出そうな感じのSFじゃねーかっ!! てっきり、集英社オレンジ文庫って、『ビブリア古書堂の事件手帖』と同じ系統を狙って作ったレーベルかと思ってたよ。タイムマシンが開発された近未来。タイムコンダクターのルフは、逃亡した幼なじみを追って19世紀のパリへ、という感じの内容。序盤は、ヒロインはあまりに語らなすぎだし、主人公も頭悪くてイライラするのだけど、後半、だんだん謎が明らかになってくると、ぞくぞくくるなっ。基本はタイムループもので、いろいろと頭がおかしい。仮装舞踏会とか明らかに狂ってる。
もともと、SFとして評価が高いように聞いていたのだけど、SFとして素晴らしいというより、タイムループとラブロマンスの相性の良さが際立ってる。時を越えて繰り返される愛だもんな。繰り返すルフの愛も異常だけど、それを受け入れるフォースもかなり壊れてて、覚めてみてみると、二人の愛はほんと怖い。てか、この二人、どんなタイムテーブルを組んであの三年間を過ごしてたんだよっ!! ただ、ラストの仕掛けは、SFだったらもっと壮大にすべきだと思うし、全体に、SFとしてはこじんまりしちゃってて、ちょっと物足りないかなー。まあ、そこは、メインはあくまでラブロマンスということか。1冊で綺麗に纏まっていて、読後感も素晴らしく、いい作品でした。
[ 螺旋時空のラビリンス ]
2015年 6月 12日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ アクセル・ワールド18 ―黒の双剣士― /川原礫 -
いよいよ白のレギオン≪オシラトリ・ユニヴァース≫との対決へ、という展開で、何故ここで寄り道する!? と思ったのだけど、ラストの彼の登場で、なんだかどうでもよくなった感。脱力感がハンパない。
そゆわけで、最後の≪四元素≫ことグラフ登場。黒雪姫の師匠で、『SAO』のキリトばりの実力の持ち主なのだけど、はじめの登場シーンといい、その強さよりもコミカルな印象しかないんですけど(笑)。緑のレギオン≪グレート・ウォール≫との対峙は、グラフ登場というアクセントはあったものの、基本、予定調和な展開なのにページ数が多く、正直、読んでて退屈。続く結芽さんのイラストが好みだったり、高野姉妹の残念ぶりが愉快だったり、グラフも含めて、キャラの魅力は光るものの、今回のストーリー展開は、やっぱり退屈で微妙な感じがするなー。展開にスピード感がない。まあ、黒雪姫の姉との対決を控えてタメてる感じか。そうや、そろそろ物語も終盤っぽいのだけど、ハルユキがまだLv.6ということは、ハルユキが黒雪姫を超えてLv.10になるような展開はさすがにないのかしらん?
[ アクセル・ワールド ]
2015年 6月 13日
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
◆ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8 /大森藤ノ -
命、リリ、ヴェルフ、エイナ、シル、ヘスティアという各登場人物に焦点を当てた短編集。そして、第二部完。それぞれのキャラの変わった一面が見れるのはいいね。特に、ヴェルフというか、ヘファイストスが可愛くてよい。シルの出生の秘密は中途半端な気がするのだけど、今後ストーリーに絡めてくるのかなぁ。そして、フィンの年齢っ!!(笑)。……それにしても、いきなり戦争をはじめてて、ビックリしたよ(^^;。神様同行の戦いも新鮮だったけれど、でも、基本、神様たちはアホすぎるよなー。
しかし、サブタイトルが「飛空士」シリーズなのだけど、意図的なのだったら、徹底すればいいのに。
2015年 6月 19日
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小学館 ガガガ文庫
◆ とある飛空士への誓約8 /犬村小六 -
うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 回避フラグが散見されてたので、てっきり、そうならないと思ってたのだけど、もう、衝撃のラストっ!! まだ、そうなったと決まったわけではないんだけどさー。うわぁぁぁぁ。
そゆわけで、『飛空士』シリーズも、いよいよクライマックス。ていうか、展開的にもうこの巻で決着つくのかとも思ったら、やはり最終巻は次か。終盤まで読んだ辺りで、アレ? ページ足りなくね?? と思ったりしたのは、ここだけの秘密だ(^^;。いや、前巻ラストでウラノス艦隊壊滅&カルエル登場までやったら、あとは、怒涛の展開でラストまで描き切るべきだと思うので、正直、この8巻はテンポ悪い。もはやウラノスが一方的に凹られる未来しか見えないのに、ここで無駄にページを重ねるのもなー。むしろ、どんだけ多国籍軍の兵力を増強すれば気が済むんだ?という話ですよ。なんか、微妙にストーリー構成に失敗してるような……。
それはともかく、舞台が大きくなってくると、清顕の存在感がなくなり、イリアがお色気担当になる件。ある意味、イリアは衝撃的すぎる。そして、もう、どうみても、バルタが主人公ですよ。国を超えた、かぐら、セシルとの三角関係<ちげーが素晴らしすぎるっ!! そして、さらにここでキャラ追加とか、マジ集大成かっ!! でも、“吉岡”はちょっとムリあるような(笑)。で、とにかく次で最終巻ということで、さっさと続きが読みたいです。
[ とある飛空士への誓約 ]
2015年 6月 22日
- ◆ [映画] ラブライブ! The School Idol Movie
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第二期の〆方が素晴らしかったので、「どうやっても蛇足だよなー」と思ってたのだけど、うわー、蛇足なんかじゃぜんぜんないっ!! むしろ、きちんと終わらせるためには、この映画版がないといけないと思える、そんな内容でした。
いやー、実は、TVの第一期は早々に切ってて、たまたま見た第二期の9話「心のメロディ」辺りで、「アレ? もしかしてすごくね?」と再放送で見直した口です。アニメ以外のゲームやライブはフォローしていないので、そんなんで映画観て楽しめるのかなーとも思ってたのだけど、まったくの杞憂でした。まあ、映画の内容自体は、どたばたして、歌うたってるだけだけどなー。
映画の感想はというと、前半の海外でのシーンは、私も海外出張とかしたときには基本ホテルから出れない人なので、そんな思い出がいろいろ刺さったり。ホテル名間違いとか街中で迷子とか、恐怖すぎるっ。そして後半、これはライブ展開もしているラブライブならではだよねん。海外から戻ってきたら、単に人気モノになっていただけでなく、明らかに現実世界のファンやスタッフの想いも織り込んだ世界に変わってるという。しかし、あれだけ人気が出てるのに一般人がまったくいない秋葉原というのは、どういう演出意図なんだろうか? あと、高山みなみ。
あー、あと、キャラの絡みがやっぱ楽しいよね。ホテルの部屋割りとか、飛行機の席順とか、どういう組み合わせで、どう絡んでいくのか、ほんと楽しみでしかたない。キャラ的にいうと、実は、特にお気に入りの娘がいなかったりするのだけど。強いてお気に入りの娘を挙げると、にこか、白米の娘か、ババ抜きで勝てない娘かしら。いや、今回、海未ちゃんの扱い酷くね?(笑)。
ただ、ちと残念だったのは、ミュージカルのように歌を織り込むよりも、ライブで何曲もやるような盛り上がりがほしかったんだよなー。アイドルアニメといえば『クリーミィマミ』を思い浮かべる世代なので、あのマミのファイナルコンサートのような(^^;。いや、まあ、そこはライブに行け、という話なのかしら。大昔、声優イベンターだった頃は、わりと跳んだり跳ねたりしてたので、「SUNNY DAY SONG」みたいなシーンはすごく惹かれるのだけど。
TVアニメ第二期、11話「私たちが決めたこと」の海から駅までのシーンがすごく好きで何度も繰り返し繰り返し観てたりするので、だからこそ、続きはありえないと思っていたのだけど、「みんな」の物語であれば、これはむしろ描かれなければいけないよなぁん。終わりではなく、未来を感じさせる素晴らしい作品でした。
[ [映画]ラブライブ!の感想 ]
2015年 6月 28日
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エンターブレイン ファミ通文庫
◆ 覇剣の皇姫アルティーナIX /むらさきゆきや -
進行遅いなー。主人公サイドが有利な状況なので、さっさとストーリーを進めてほしいのだけど、レジス、アルティーナ、バスティアンの三方面での同時進行なので、どうにも進むのが遅い。……そもそもやっぱり、ハイブリタニア軍との戦いが、消化プレイみたいになってしまっているのが辛いよなー。オズワルドとの読み合いはゾクゾクするけど、追い詰められているのは敵のハイブリタニア側なので緊張感もなく、いまいち読んでて面白くない。周辺国がさっさと攻め込んでくるとか、もうちょっと、主人公ピンチの状況が欲しいよねー。
いやー、確かに敵軍師オズワルドとの読み合いは凄いのだけど、ただ、大局的にベルガリア有利な情勢なので、レジスでなくとも、結局、正攻法に力押しで攻めれば勝てそうなのはちょっとなー。ハイブリタニア軍に逆襲するだけのなにかがあるかと思っていたのだけど、マーガレット王女は享楽的なだけで勝利の確信があるわけでもなさそうだしな。そのマーガレット王女に、その場その場の奇策で乗り切りながらもいよいよ大ピンチなオズワルド率いるハイブリタニア軍というのは、ふつー、オズワルドのほうが主人公的な立ち位置だよね(笑)。
バスティアン側は、エリーゼを絡めてベルガリアとハイブリタニアの戦いに割って入ってくるのかと思ったら、こちらもなんだか悠長な展開で、ちょっと期待外れ。やっぱり、もうちょっと展開が動かないと面白くないよねー。
[ 覇剣の皇姫アルティーナ ]
▽ 『ゼロの使い魔』続巻刊行によせて - 編集部より
誰が書いても違和感は残りそうではあるけれど、故人にとっても幸せなことだと思う。
▽ Amazon.co.jp: 第8回富士見ヤングミステリー大賞 受賞作 「鞘火 失われた土曜日」 電子書籍: 唐草燕: Kindleストア
富士見ミステリー文庫の最後の新人賞受賞作がKindleのセルフパブリッシングで刊行。富士ミス勢は、みんなファンタジア文庫に拾われたわけではなかったのか。
▽ 最近の?ラノベ?を紹介している最近の?ラノベ感想ブログ?を紹介します。(2015年6月現在) : 初心者noせかい.
私が知らないラノベ感想ブログもけっこうあるなー。
2015年 6月 29日
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小学館 ガガガ文庫
◆ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(11) /渡航 -
ちょうど今放映していたTVアニメ第二期12話、13話の内容。いかにも最終回間際という感じの内容だけど、TVアニメのほうは、13話で終わるんだよね。劇場版の告知があるわけでもなく、凄いところでアニメ第二期終わったよなぁ。
と、アニメのほうはともかくとして、この巻は、バレンタインイベントからの由比ヶ浜の決意。うわぁ、ここにきて、三人の関係が決定的に変わるような一歩を踏み出しますかっ。やたら違和感を強調するところに、むしろ違和感を覚えるような展開だったけれど、由比ヶ浜の行動も、この違和感があってこそか。終盤の素晴らしい空気感。はじめの頃の八幡や雪乃からすると、今のぬるま湯のような関係は気持ち悪いけれど、ただ、奉仕部+いろはすの関係は、それはそれで続いてもいいと思ったのだけどなー。
しかし、バレンタインイベントに、まさか材木座もいたとか。どう考えても居場所ないだろ(笑)。そしてこの巻、いつもに増して、アニメとかの小ネタが多かったような(^^;。
2015年 6月 30日
- 07/01 [文庫]終末なにしてますか?忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#03 /枯野瑛
- 07/10 [文庫]新約 とある魔術の禁書目録(13) /鎌池和馬
- 07/10 [文庫]ロウきゅーぶ!(15) /蒼山サグ
- 07/10 [文庫]スクールライブ・オンライン(6) /木野裕喜
- 07/17 [文庫]妹さえいればいい。(2) /平坂読
- 07/24 [文庫]ノーゲーム・ノーライフ(7) /榎宮祐
- 07/24 [文庫]六花の勇者(6) /山形石雄