死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く
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オーバーラップ オーバーラップ文庫
死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くI /彩峰舞人 -
俺TUEEEEEE&戦記モノ。俺TUEEEEEEだとふつう個vs個だし、戦記モノだと戦略or戦術中心に描かれることが多いのだけど、これは、圧倒的な俺TUEEEEEと軍隊レベルの駆け引きを上手いバランスで成立させた作品。圧倒的に魅力的なキャラの活躍する戦記モノとして、これはおもしろいっ!!
なろう発 の異世界戦記。死神に育てられチート能力を獲得した少女は帝国に追い詰められていた王国軍で活躍していく、という内容。戦記モノなので登場人物が多いのだけど、どのキャラも、非常に魅力的。いやー、中でもやっぱり主人公のオリビアが最高で、死神に育てられたため純真無垢で非常識。笑顔のまま血まみれで敵を虐殺していく様は、まさに至高っ!! そのオリビアに振り回されるクラウディアやアシュトンはもちろん、殺される敵キャラたちもポイントを押さえて魅力的に描かれてるのよね。
キャラがとにかく魅力的なのだけど、この作品が素晴らしいのはキャラだけでなく、数万vs数万の戦闘を戦術・戦略を含めて、きちんと描いている点。もちろん、オリビアは無双するのだけど、個の無双だけで終わらず大国同士の戦争としてそれぞれの将や軍隊のぶつかり合いを描いているのが最高に面白い。また、死神・ゼットを巡る謎もうまくストーリーを牽引してる感じで、これは続刊が非常に楽しみですっ!!
[ 2018.09.03 ]
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オーバーラップ オーバーラップ文庫
死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くII /彩峰舞人 -
死神に育てられた少女・オリビアを中心にした異世界戦記モノ。オリビアの活躍によりカスパー砦の奪還に成功した第七軍は、壊滅した第三、第四軍の穴を埋めるべく北部戦線へと……。という感じで、この2巻は、北部戦線での敵将ローゼンマリー率いる紅の騎士団との戦闘中心。
1巻では、死神ゼットとの別れから、王国軍への志願して、軍隊内で存在感を示し、そしてカスパー砦の奪還までを描いたのに対し、この2巻は展開遅めだな。いや、オリビアとクラウディア、アシュトンとのやり取りは相変わらず面白いし、帝国三将の一人、ローゼンマリーとの闘いも読みごたえ十分。戦記モノとして、オリビアの武勇だけでなく、アシュトンの知略もきちんと描いているところが、単なる異世界俺TUEEEEEEEEに終わらずに素晴らしいよね。
といっても、引きで第三国の神国メキアが登場したりしてきたけれど、あまり物語に進展がなかったのは、ちと物足りないかしらん。次巻では、神国メキアを加えた三つ巴の派手な展開を期待しますっ!!
[ 2018.11.30 ]
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死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くIII /彩峰舞人 -
個の俺TUEEEEEEEEEと国や軍隊レベルの駆け引きを高水準で融合させていて、やっぱ、傑作だよなぁ。今回は、王国軍と帝国軍の戦いに神国メキアが本格参戦。やっぱ、戦記モノは単純に二国間ではなく三つ巴ぐらいの駆け引きがあったほうがおもしろいよね。一方、主人公・オリビアに纏わる謎も少しずつ明かされてきて、因縁のライバル登場は燃える展開。各国の化け物博覧会になりつつあるものの、やっぱりオリビアが頭一つ抜きんでているのは、俺TUEEEEEEEEEの神髄をわかってる感がして素晴らしい。俺TUEEEEEEEEEでは、主人公が苦戦してる様を見たいわけじゃなくて、強敵をなぎ倒していくのが楽しいわけですよっ!!
そんなオリビアの日常もコミカルで楽しかったりするのだけど、今回の見どころは、なんといっても敗戦濃厚な第二軍で悲壮な想いに浸る副官・リーゼ大尉で、恋愛感情に疎い上官に恋する真面目な眼鏡美人でイラストともどもめちゃくちゃ素晴らしい!! そういえば、新登場の図書館司書のクラレスさんも眼鏡っ娘で、ファンタジー世界なのに、眼鏡っ娘多くないっ!? や、眼鏡っ娘に限らず、この作品、登場人物がめちゃくちゃ魅力的なんですよね。マジ最高っ!!!
[ 2019.05.12 ]
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死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くIV /彩峰舞人 -
何度も書いてる気がするけど、個人レベルの俺TUEEEEEEEと国家レベルの覇権争いを縦横に描ききっていて、めちゃくちゃ上手いよなぁ。ファーネスト王国とアースベルト帝国の戦争に、いよいよ神国メキアとサザーランド都市国家連合が本格参戦。デュベディリカ大陸の覇権を巡って大陸全土に戦火が拡大!! 一方、主人公のオリビアは一軍の将に昇進、さらに、そのオリビアの謎を関する物語も見え隠れしはじめていて、ますます続きがめちゃくちゃ待ち遠しいわ!!!
まあ、今回は、激動の世界大戦みたいな話でオリビアの活躍自体は薄かった気もしなくもない。そこら辺の活躍は次巻以降に期待という感じだけど、でも、帝都侵攻作戦みないな奴は敗北フラグにしか見えないんですが(^^;。まあ、クラウディアはじめ、オリビアの幕臣もまた楽しいキャラしかいないし、オリビアたち王国以外の陣営も、一癖も二癖もある魅力的なキャラばかりで戦記モノとして秀逸の作品だと思う。新しく登場したストニア軍の天才セシリアとか、今後どう絡んでくるんだ!? で、もちろん、万の軍勢を描く一方、俺TUEEEEEEEなバトルは健在で、敵味方化け物対決になりつつあるけど、ほんととにかくクオリティが高くおもしろいっ!! マジ続きが楽しみだわっ!!!!
[ 2020.01.28 ]
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死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くV /彩峰舞人 -
隠さないまでも、その死亡フラグは露骨すぎるだろ(^^;;;。
どうせ死ぬのはわかるんだけど、あまりに雑に死亡フラグを立てまくる敵・帝国軍のグラーデン元帥からの、オリビアの神国メキア訪問。うーん、オリビアのライバルは帝国軍最強で阿修羅の末裔フェリックスかと思っていたのだけど、頂上決戦前に王国軍と帝国軍のパワーバランスが大きく王国軍に傾いちゃっていて、なんだか、フェリックスどころか、その先にいる宰相ダルメスまでも簡単に倒せちゃいそうな。なにはともあれ、物語は次巻で大きな転換点へと向かうといった感じかしらん?
オリビア、アシュトン、クラウディアの恋愛未満の不器用な恋模様は楽しいのだけど、やっぱ、いまひとつオリビアの活躍が少なく物足りない。あと、意味ありげに登場してきたステイシアさんは、あれ? どう絡むんだ??
[ 2020.09.06 ]
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死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くVI /彩峰舞人 -
うわー、うわー。ラストを含めて衝撃の展開ばかりと思ったら、次で最終巻かぁー。ラストにかけて巻きが入っていて、いろいろ凄いことになってるよー。
個人の俺TUEEEEEと国家間の戦争をうまく融合していて大好きな本作。今回は、王国の命運を賭けたオリビア率いる第八軍の反攻作戦からの展開で、序盤こそ帝国深く攻め入ることに成功するも、だんだんとフェリックス率いるの蒼の騎士団により追い詰められていく……。と、前巻では、オリビアが一気に帝国を滅ぼす勢いだったのに、いつの間にか劣勢になってるんですけど(汗;。そして、間あいだにサイドストーリーを挟みつつ、物語は一気に佳境へ。って、いろいろ展開が急ぎすぎだろっ。あとがきによれば、次巻で完結ってことらしいのだけど、もうちょっとじっくり書いてほしかったなー。フェリックスとの対決とか、正直、いろいろもったいない!!
そして、ラストが、フラグ通りとはいえ大変なことになっちゃっているんですけど、うわー、どうなるのこれ!? マジ、どうなるのっっっっ????
[ 2021.05.31 ]
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死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くVII(上) /彩峰舞人 -
アシュトン……。
どうせ「実は」というような展開だろうなと思っていたのだけど、マジか。これは凄いな。
最終巻予定だったのが、結局、長くなって今回は上巻ということなんだけど、流石にラスト間近だけあって、アースベルト帝国とファーネスト王国だけでなく、神国メキアとサザーランドも、もう、大陸の運命を決める天王山かくやという状況。まさに世界の危機。とにかく、新たに皇帝となったダルメスが異次元すぎてヤバすぎる。……まあ、対ダルメスという意味では、オリビアがいるので、いまいち緊迫感が弱い気がするけど(^^;。
それよりも、この巻はなんと言ってもアシュトンで、……ここまで読むのが辛い展開は、ほんとに凄い。クラウディアにしろオリビアにしろむちゃくちゃ心にくる。これはもう言葉にならないな。
[ 2022.05.09 ]
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死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くVII(下) /彩峰舞人 -
完結っ!! 前巻が出てから2年近く待たされたのでちゃんと出るか心配だったのだけど、無事に終わった!! 良かったっ!!
国同士の軍隊による戦いと個人の俺TUEEEEEを高いレベルで融合させていた本作だけど、もう、ここに至ると、相手は数の暴力で攻めてくるゾンビ兵なこともあって、個人の力技の世界だ。それでも、対抗しつつも少しづつ劣勢になっていくサザーランドと神国メキアの描き方は良かった。一方、ファーネスト王国は、もうちょっとセルヴィア王子の活躍とその後の治世は描いても良かったんじゃ(^^;。
オリビアとゼーニアの最終決戦を熱い展開で非常に良かった。人を超えた戦いにも関わらず、きちんとフェリックスも活躍しているのが良い。そして、ラストは、まあ、賛否分かれるかなぁ。
まあ、何はともあれ、きちんと完結したことが素晴らしい。ただ、戦記モノとしては、王国と帝国の行末ももうちょっとでも示唆して欲しかったところはあるよなー。
[ 2024.03.11 ]