好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2017年9月


2017 9 3

ホビージャパン HJ文庫
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり /海道左近

新作ラノベ総選挙2017 で1位だったので読んでみました。今なら期間限定で 無料で読めます。ちなみに、好きラノ2016年下期 でも6位に入っていました。

内容は、フルダイブ型のVRMMOモノ。異常に高い技術水準のゲームということで、お約束だとゲームと見せかけた異世界転移だったりしそうだけど、この1巻の描写では普通にゲームなんだよな、なにか秘密はありそうだけど。開発責任者がルイス・キャロルということで『不思議の国のアリス』とも関係ありそうだけど、今のところは、それもなさそう。

とりあえずこの1巻は、大学受験を終えた主人公が、兄に誘われてプレイをはじめレベルを上げていくという導入。人気があるだけあって、非常に読みやすくて中ボス相手に燃える展開でおもしろい。萌えよりも燃え優先のストーリー進行だよね。普通だったら、リリアーナともうちょっといろいろありそうなもんだけど。一応、18禁な展開もゲームシステム上は可能みたいなのに(^^;。……しかし、デスペナが24時間ログイン不可で、それがわりと怖いということなんだけど、どんだけ廃人向けのゲームなんだよ(笑)。そもそも、今風のゲーム設計なら、課金でログイン可能にするところじゃないの?<をい

[ インフィニット・デンドログラム ]


2017 9 10

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
天と地と姫と4 龍の上洛 信奈の上洛 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ

うーん、最近の『織田信奈の野望』は、小説としてのクオリティが低すぎて文句しか出てこないのだけど、どうして読み続けているか。いや、大好きなシリーズだったし、すでに終盤に入っているので、ラストまで見届けたいだけなのだけど。……しかし、書く書かないの取捨選択がなく緩急もない文章はあからさまに素人なんだけど、こんな低レベルな内容を、どうして何冊も書いてる小説家が書いて、しかも、大手出版社が出版してるのか、マジわかんねーんだよなー。

それはともかく今回は、武田今川北条の三国同盟から第二次第三次川中島、そして織田信奈登場まで。素直に けんしん と しんけんちゃん の百合物語と、本編の前日譚だけ書いてれば面白いのに、相変わらず、無駄が多いし肝心なところを軽く流しすぎだろ……。いい加減、番外編の『天と地と姫と』は、読むの止めてもいい気がするのだけど、しんけんちゃんの精神的な支柱である武田信繁や山本勘助が討ち死にするのは次の第四次なんだよなー。そこはどう描かれるのか、読みたい気がするなー。

[ 織田信奈の野望 ]


2017 9 11

KADOKAWA 電撃文庫
ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル /川原礫

システム的に不可能な殺人事件の解決編。……なんか、謎解きよりも、見習い二人+一匹の小さな冒険劇みたいになってるな。平和になったアンダーワールドのその後を描いた、アンダーワールドを舞台にした最後の物語。

整合騎士見習いのロニエとティーゼの二人が主役なので、いつもの『SAO』と違って、ハラハラドキドキ。キリトのように圧倒的な強さを持つ主人公ではない『SAO』は、新鮮な面白さがあるな。さらに、人でもない視点を持ってくるとか(笑)。あと、途中で語られたアスナの独白も、なかなかに素晴らしい。……心意を使いこなすキリトは圧倒的すぎて、それでこそキリトなのだけど、『アクセルワールド』の世界と合わせて考えても、あそこまで凄いのは、さすがにチート過ぎないか(^^;。そして、あとがきによると、次巻は高校生になったキリトとアスナの新章とのことだけど、アンダーワールドの物語がぜんぜん終わっているようには見えないんですけどっ!?

[ ソードアートオンライン ]


2017 9 14

SBクリエイティブ ツギクルブックス
おきらく女魔導士とメイド人形の開拓記 ~私は楽して生きたいの!~ /佐々木さざめき

おもしろいおもしろい、傑作。女の子の一人称形式が特徴的な本作。その軽快な語り口と主人公のいい加減で楽天的な性格、そして軽いノリの物語が非常にあっていて素晴らしい素晴らしい。文章も読みやすく、また、フックを散りばめながら先を気にさせる展開で、いやー、一気に読ませる読ませる。

内容は、時間凍結の魔法で眠りについた主人公が、文明崩壊後の世界で目覚め、文明的な生活を復活させていく話。主人公は天才魔導士のミレーヌ22歳。……おかしい、語り口から感じるイメージはどう考えても10代前半ぐらいで、設定間違ってるんじゃねーか?(笑)。このミレーヌの一人称で物語が綴られているのだけど、いやー、この語り口がいい意味で頭が悪く(←褒めてます)、とにかく楽しい。一人称形式の小説はたくさんあるけど、このミレーヌの語り口は、ほんと、物凄く好きだわ。あー、あと、ラストの外伝が読後感を最高にしてくれる。

平和で文明的な生活を望んでいるだけなのに、天使、女神と祭り上げられ、大きな騒動に巻き込まれていく展開も愉快。とんとん拍子に文明化していくのは、読んでて楽しいです。まあ、町の人口が急激に増えたり、貨幣経済を導入したら、負の側面も必ずあるはずなんだけど、そういうところはあえて無視していて、あくまで軽く明るいノリのストーリー。リアルなシミュレーションを期待してると多少物足りない部分もあるけど、そもそもそういうリアルさを期待する話でもないよな。とにかく軽く楽しくおもしろい物語で素晴らしかったですっ!!

[ おきらく女魔導士とメイド人形の開拓記 ]


2017 9 18

SBクリエイティブ GA文庫
ゴブリンスレイヤー6 /蝸牛くも

最近、マンネリ化してると思ってたのだけど、物語に変化をつけてきたな。“ゴブリンだけを退治したいという冒険者が現れた――”と、ゴブリンスレイヤー以外に、ゴブリンに恨みをもつ新冒険者の登場し、そして、女神官も、ゴブリンスレイヤーと別行動を……。

そゆわけで、赤毛の冒険者もとい少年魔術師がゲストキャラとして登場するのだけど、この世界、魔法の使用制限がシビアすぎて、新人魔術師なんて、どうやって経験値を貯めるんだ? そんな魔術師をはじめとして、今回は、新人たちの成長物語。ゴブリンスレイヤーさんも将来に思いをはせたりして、既刊とは少し趣きを変えてきた印象。おもしろい。まあ、凌辱や絶望的な要素がやっぱり足りてない気がするので、女神官をもうちょっと追い込んでもよかったような気がするのだけど。<をい。攫われた女性の扱いは相変わらずエグいのだけど、直接的な表現を避けてるような感じで、やっぱ物足りないところがあるよなぁ。

[ ゴブリンスレイヤー ]


2017 9 19

集英社 ダッシュエックス文庫
モンスター娘のお医者さん /折口良乃

好きラノ」で、2016年下期1位、2017年上期3位ということで読んでみました。

内容は、タイトルそのまま、モンスター娘を治療する町医者を描いた連作短編。各話毎に一人のモンスター娘を治療するような構成で、全体を貫くような大きな物語はないので、多少地味な印象は否めないかしらん。主人公のグレンをはじめとして、キャラは非常に魅力的。キャラのやり取りも楽しく、それぞれの短編もきれいに纏まっていておもしろい。ただ、やっぱりこじんまりしてる感じはあるかなぁ。

それにしても、ほとんどハーレム化してるグレンだけど、子作りとかどうするんだ? 卵生でもやることは一緒かもしれないけど(笑)。あ、魚類だと、産んだ卵に精子をかけるスタイルだんだっけか?<をい

[ モンスター娘のお医者さん ]


2017 9 24

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
始まりの魔法使い2 言葉の時代 /石之宮カント

うわぁ、やっぱり寿命の異なる異種族間の恋愛は泣けるな。素晴らしい。

原始時代に永遠の命を持つ竜として生まれ変わった主人公が、短命の人間たちとともに魔法文明を築いていくシリーズの第二弾。1巻が綺麗にまとまっていたので、この2巻はどうするんだ?と思っていたのだけど、今回は農耕の開始がテーマか。前世の知識で「農耕」の概念は知っていても、それだけでは全く上手くいかないところがいいね。や、専門知識があるわけでなくて、しかも、生物相が違うので、そりゃ苦労するわな。

1巻では文明構築のシミュレーションだけでなく、アイとの恋愛が物語の軸となって進むのが素晴らしかったのだけど、うーん、アイを失ったあとの物語がいまいちなのは、正直なところ。今回は新ヒロインとしてユウキが登場し、終盤は感動的で泣ける物語に仕立ててあるのだけど、やっぱり前半はアイの喪失を感じさせるような描写も弱く、物足りないところがあるなぁ。二巻のラストも、ユウキの物語としてすごく綺麗にまとめられていて物凄く感動的でめちゃ泣けるのだけど、ええっと、なおさら続きはどうするんだろ?

[ 始まりの魔法使い ]


このラノ文庫編集部ブログ:『このライトノベルがすごい!2018』Webアンケートスタート!
毎年お馴染みの『このライトノベルがすごい!』のWeb投票は本日まで。

石之宮カント@はじまほ2巻9/20発売さんのツイート
そいえば、『始まりの魔法使い2』では、帯に「好きラノ 新作ベスト3位」の煽りがっ!! たぶん、好きラノを帯に使っていただいたのは初めてのような気がする……。


2017 9 25

オーバーラップ オーバーラップ文庫
最果てのパラディンIV 灯火の港の群像 /柳野かなた

邪竜を倒し平和になった日常を綴る、中休み的な短編集。って、邪竜戦以上に死にかけてたりするのだけど、いったいどういう(笑)。

主な短編は三つで、アンナとレイストフの恋愛を描いた「聖騎士と求婚の話」と、魔法使いの学び舎を訪れる「聖騎士と詩人の話」、そして、神代から生きる巨人との交流を描いた「聖騎士と無敵の巨人」。どれも手堅く書かれた短編で面白いのだけど印象的なのは「聖騎士と無敵の巨人」かな。いつもに比べて、コミカルに寄せすぎだろ(笑)。いろいろと残念で笑える。あとは、エピローグ的な「聖騎士と手紙の話」か。綺麗に泣ける短編に仕立ててあって、読後感がたまらないなっ!!

[ 最果てのパラディン ]


2017 9 30

来月の新刊チェック。ライトノベル発売日一覧 から。
  • 10/01 [文庫] 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#05 /枯野瑛
  • 10/07 [文庫] 新約 とある魔術の禁書目録(19) /鎌池和馬
  • 10/20 [文庫] 天と地と姫と 5 流星光底 川中島の伝説 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ
  • 10/25 [文庫] ノーゲーム・ノーライフ10 ゲーマー兄妹は過去を払わされるようです /榎宮祐
  • 10/25 [文庫] エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 7 /東龍乃助
『ノーゲーム・ノーライフ(10)』は、ここ最近、毎月予定に載っては延期してる……。

ライトノベル・フェスティバル2017 | eventon(イベントン)
老舗のライトノベルイベントが、2017/11/05(日)開催。残り席数は 43席(09/30現在)。