2006年 10月 2日
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角川書店 ビーンズ文庫
◆ 彩雲国物語 藍より出でて青 /雪乃紗衣 -
彩雲国物語の外伝2冊目。会誌直前の藍龍蓮に焦点をあてた「王都上陸! 龍蓮台風」、茶州編直後の茶克洵と春姫を中心に描いた「初恋成就大奔走!」、影月編後茶州との別れを描いた「心の友へ藍を込めて」の三篇+α。なんと言っても、奇行の目立つ龍蓮の行動について、きちんと理由付けしたところが良かったです。これで今後の展開次第では、龍蓮も秀麗争奪戦の最右翼になることも可能になった、ということで(^^;。……まあ、短編単体で閉じてるというより、次回作への仕込みも含めた繋ぎという側面も強く、とにかく、続きが楽しみ、ということで。
[ 彩雲国物語 ]
▽ [TVA]『となグラ!』#終。くぅ~~、素晴らしい、最高傑作級ぅ~~っっ!! いやぁ、もうもう、お約束な展開で、きちんと期待通りの絵と演出を見せてくれる、非常に良質のラブコメでしたっっっ!! 私的に、これ以上、望むべきものもなし。ブラボーーーーっ!! ほんとにほんと、めちゃくちゃ良かったです。
▽ [TVA]『金色のコルダ』#1。腐女子向けですか~。や、主人公の女の子が妖精の導きで音楽コンクールに参加することに。参加者にはカッコイイ男の子がいっぱい、という話? とりあえず、つかみはO.K.。ベタな恋愛モノなフォーマットでなかなか面白い。とりあえず、継続視聴かしらん。
▽ [TVA]『ギャラクシーエンジェる~ん』#1。絵は楽しいんだけど、正直、びみょ~。
▽ 角川グループの市場シェアの説明資料で、存在すら無視された富士ミス。……やはり、存在自体がミステリー?(^^;。
▽ サイト別アンテナ本数カウント。うちは、はてなアンテナに 216本登録されてる模様。予想よりぜんぜん多くて、ちょっとびっくり。や、はてなアンテナからよりも、それ以外のアンテナから捕捉されてる数の方が、まだまだ多いと思ってた(^^;。……というのも、ログを見ると、はてなアンテナ経由のアクセスって、そんなに目立たなかったりするのよね。いまだに一番アクセス数が多いのは、湘南日記放送局(SDB) 経由だったりするし。
2006年 10月 3日
▽ [TVA]『BBB』#1。ライトノベル作品のアニメ化。原作の感想は こちら。……えっと、ダメ。いや、一応、原作の雰囲気はわりと再現できているので、そう酷いわけでもないと思うのだけど、ただやっぱり、原作のキャラが動いてる以外の価値はないような。というか、もちっと、脚本やら画面レイアウトやら演出やらに気を使うべきだと思うんですが(^^;。
▽ [TVA]『ときメモ』#1。エロっぽいOPはいいんだけど、いろいろと勘違いしちゃってるようなシナリオはいったい。……切り。
▽ [TV]『半分の月がのぼる空』#1。ライトノベル作品のドラマ化。原作の感想は こちら。わりと原作に忠実でビックリなのだけど、ただ、良くも悪くもアマチュアの自主制作みたいな出来なんですけど(^^;。まあ、あまり見る価値はないかな。
▽ 書評サイトはブックマークされない。……書評サイト以前に、1エントリ1ファイル形式じゃないと、そもそも、ブックマークの対象にすらならない罠(汗;。や、なんやかんやで、ブログ的な形式が一般的になりつつあるからなぁん。
▽ そいえば、以前、ゲームの感想に比べて小説の感想は日記間のコミュニケーションが広がりにくい、という話があったけれど、それとは関係するのかしらん?
2006年 10月 4日
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集英社 スーパーダッシュ文庫
◆ フレイアになりたい /岡崎裕信 -
うひぃぃぃ~~~~~。前作『滅びのマヤウェル』同様、非常に癖がある作品ではあるけれど、哀しい背景を包含しつつ、きちんと盛り上がるべき部分で盛り上がる熱い展開っ!! 学園超能力バトルっ!! とにかく素晴らしすぎる~~~。
そゆわけで、神格能力を持つ風間瞳は未来に絶望しつつ生きていた。しかし、応援バカの桜井夕陽と付き合ううちに、だんだんと変わっていく……。一応、残念ながら打ち切られてしまった『滅びのマヤウェル』とリンクする作品。いやぁ、やっぱり、癖はあるけど、めちゃくちゃ面白いわ、岡崎裕信。哀しい背景と妙に楽しい文体が非常にGood。ストーリーの盛り上げ方の巧さも健在。そしてラストの泣けること、泣けること。粗はあるのだけど、とにかく勢い重視でいいねぇ。……しかし、綺麗に纏まった作品で、続きはなさそう&ない方がいいような話なのだけど、新シリーズと銘打って、どうするんだろう。
参考:
感想メモリンク → iris6462さん、 deltazuluさん、 run_aboutさん、 読丸さん
2006年 10月 5日
▽ コバルト文庫新刊―『ねじまき博士と謎のゴースト /樹川さとみ』『マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵 /今野緒雪』、購入。
▽ [TVA]『ゴーストハント』#1。原作が「なかよし」なら深夜枠にしなくてもいいと思うのだけど。おバカな幽霊退治モノ? とりあえず、突っ込みどころ満載な良い意味でB級っぽいところがなかなか楽しい。継続視聴。
▽ [TVA]『砂沙美』#1。みさっぺはないだろう(^^;。……『天地無用』関連の作品って、考えてみればまともに見てたのって、第1シリーズぐらいなのだけど、声優が違うと凄く違和感があるなぁ。全体的にチープさが漂う作りで、ちょっとパスかなぁ。
▽ [TVA]『ネギま!?』#1。この前やってた TVシリーズとは別物なのかしらん? いやぁ、内容ないけど、癒されるなぁん。
▽ [TVA]『蒼天の拳』#1。原作未読なのだけど、世紀末じゃねーーっ!! あぁ、『北斗の拳』の少し前の世代の話なのか。とりあえず、いまいち爽快感がないなぁ。もっと秘孔をつけよ。
2006年 10月 6日
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エンターブレイン ファミ通文庫
◆ 終わる世界、終わらない夏休み ~桜井深優の終末~ /あきさかあさひ -
いまいち。続編の主人公に、敢えて眼鏡っ娘の深優を起用する、というのは非常に素晴らしいのだけど、ただ、説得力に欠けるというか青臭いというか、ストーリー的にはちょっとなー。……や、特殊な状況に置かれた三人の恋愛ストーリーとして読めばそこそこ面白いのだから、素直にキャラのやりとりだけを描いてくれればいいのに(^^;。
参考:
感想メモリンク → 和泉うららさん、 t-snowさん、 kanadaiさん、 INNさん、 コモリケイさん、 mizunotoriさん、 deltazuluさん、 催姫鴻さん[ 終わる世界、終わらない夏休み ]
▽ 宝島社の『このライトノベルがすごい!2007』に、投票。〆切が10/9なので、わりとギリギリ風味。や、最近忙しくて、ちょっとおざなりになってしまったり(汗;。
▽ [TVA]『武装錬金』#1。原作は未読、うひぃ~、斗貴子さんがなかなか美味しいキャラだっ。や、ストーリーもなかなか熱くて面白い。とりあえず、継続視聴で。
▽ [TVA]『マージナルプリンス』#1。頭の悪いアニメだなー。っていうか、腐女子向けでキャラは男ばかりなのか、パス。
▽ [TVA]『はぴねす!』#1。微妙な恋愛模様は面白そうではあるのだけど、ちょっとコレといった売りが弱い予感。パスかなぁん。
2006年 10月 7日
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集英社 コバルト文庫
◆ マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵 /今野緒雪 -
瞳子の秘密って、そんなことですか。いや、散々引っ張った上に、今までの読者への情報の提示の仕方も、正直巧いとは思えなくて、かなりガックリですよ。……まあ、展開的には、瞳子が動かなければいけない状況になったことが大きな進展。だけど、特に進展させなくても、このまま、まったりと進んでいくだけでもいいと思ったりする今日この頃だったり。
参考:
感想メモリンク → あずみん、 adramineさん、 iris6462さん、 dominoさん、 deltazuluさん、 読丸さん、 pargonさん、 催姫鴻さん、 INNさん[ マリア様がみてる ]
▽ 電撃文庫新刊―『護くんに女神の祝福を!(9) /岩田洋季』、購入。って、『ROOM NO.1301』の新刊がないのはいつものことなのだけど、他の電撃文庫も見当たらないのは、どういうこと? 最近、10日発売の文庫の売り切れ率が激しいと思うのだけど、もうちょっと何とかしやがれ、うきぃーーーーっっっ!!
▽ [TVA]『コードギアス』#1。むちゃくちゃ面白い~。はじめは、「ブリタニア帝国の属領になった日本」って、あまりにイタイ設定でどうしようかと思ったのだけど、わりとシリアスでまっとうな作りで非常に期待。現時点では、今期、一押しかしらん。
2006年 10月 8日
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角川書店 スニーカー文庫
◆ ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊がんばる /ヤマグチノボル -
あの眼鏡はどういうことよ(^^;。や、お約束で王道でセオリー通りの展開。押えるべきツボはきちんとは押えていて、綺麗に纏まった良作です。……ただ、ヤマグチノボルの描写では、文章からはヴィジュアルのイメージが沸いてこないので、もうちょっと、イラストが多ければ良かったんだけど。
魔女っ娘が軍隊の中枢を成す世界。各国でお荷物扱いだった娘が集められた「いらん子中隊」は、いろいろありつつも、最後は力を合わせて巨大な敵に立ち向かう、という話。メディアミックス企画の小説化? お約束なストーリー展開は、ヤマグチノボルの良さが出てて面白かったです。「生身の女の子が戦闘機みたいに空中戦で闘う」というコンセプトもなかなか Good。ただ、小説だと、そのヴィジュアル的なコンセプトの良さがほとんど伝わらなかったのは、残念無念。アニメの方を先に観てたら良かったんだろうけどねぇ。
参考:
感想メモリンク → あずみん、 INNさん、 deltazuluさん、 愛咲優詩さん[ ストライクウィッチーズ ]
2006年 10月 10日
▽ この週末は、休出した後、風邪で倒れて死んでました(T-T)。
▽ 電撃文庫新刊―『空ノ鐘の響く惑星で(12) /渡瀬草一郎』『とある魔術の禁書目録(11) /鎌池和馬』、富士見ミステリー文庫新刊―『ROOM NO.1301#8 妹さんはオプティミスティック! /新井輝』、購入。結局、bk1 で。
▽ エロゲにおける売り上げと評価の格差。エロゲの売り方の構造上、発売前に売上が決まってしまうというのがあるわけだけど、それにしても淋しいことだ。
▽ [TVA]『銀河鉄道物語』#1。松本零士『999』の設定の流用作品ですカー。……『999』なら30代以上ぐらいを狙った作品だと思うのだけど、それなら、もちっと懐かしさを喚起するなり、大人の鑑賞に堪えうるシナリオにするなりすればいいのに。いまいち。
▽ [TVA]『乙女はお姉さまに恋してる』#1。素晴らしい。最高傑作級、といってもいいぐらい(^^;。とにかく設定が魅力的で、作画も演出も非常に Good。いやぁ、原作アニメをプレイしていないことが悔やまれる勢いで楽しみです。
▽ [TVA]『少年陰陽師』#1。ライトノベル原作らしいのだけど、すみません、原作の存在はさっぱり知りませんでした。や、ビーンズ文庫も頑張ってるなー。安倍晴明の孫が活躍という設定は、正直どうかと思うけど、とりあえず、様子見。
▽ [TVA]『らぶドル』#1。キャラデザ・西又葵、シナリオ・あごバリアということらしいのだけど、えっと、さっぱりどこが売りなのかわからないんですがー。
▽ [TVA]『くじびきアンバランス』#1。楽しい。ドタバタでコミカルな演出が非常に楽しい作品に仕上がってる予感。『げんしけん』の内部作品でしたっけ? とりあえず、継続視聴。
▽ [TVA]『Gift』#1。MOONSTONE原作。恋愛モノに、変な設定はつけなきゃいいのに。びみょ~。
▽ [TVA]『夜明け前より瑠璃色な』#1。オーガスト原作。何故に月王国(^^;。可もなく不可もなし、という感じかなー。
▽ [TVA]『銀色のオリンシス』#1。……ダメダメだろ。
▽ 今期アニメはとりあえず、『コードギアス』『乙女はお姉さまに恋してる』が頭一つ抜けてる感じ。あとは、『金色のコルダ』『ネギま!?』『武装錬金』『くじびきアンバランス』辺りに期待ということで。
2006年 10月 11日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ 護くんに女神の祝福を!(9) /岩田洋季 -
素晴らしい。なんといってもバトルがとても面白く描かれています。そして、その後の各キャラの心情描写もなかなかに Good。恋愛モノとしても、また、青春グラフィティとしても、非常に高いクオリティを維持して、ほんとに良かったです。
そゆわけで、南の島後編。《銀のマリア》の誘拐事件に巻き込まれた護たち。絢子の叔父である正樹と一緒に、強力なビアトリス使いの犯罪者と立ち向かう。バトルの中で予想以上の成長を見せる護、そして、エメレンツィアや、由良理の気持ちは……。や、ラブコメとしてだけでなく、純粋に超能力バトルとして面白かったのが、岩田洋季の成長を感じさせてビックリだったのだけど<をい、加えて、悩みながらも自分の想いに自分なりの回答を得ようとするエメレンツィアや、由良理の描写がほんとに綺麗。非常に良かったです。最終エピソードへの仕込みといった要素も強いのだけど、その最終エピソードも、今から大期待。ただ、今後シリアスになっても、ラブコメは忘れずにいてほしいところであるけど(^^;。
参考:
感想メモリンク → あずみん、 新型さん、 adramineさん、 iris6462さん、 INNさん、 deltazuluさん[ 護くんに女神の祝福を! ]
▽ t-snowさん経由 で、第9回ライトノヴェルズ好感度アンケート集計結果。人気投票と違い、データとしていろいろおもしろいのだけど、とりあえず総合評価の一位は、『空ノ鐘の響く惑星で』かー。……それにしても、集計に 9ヶ月って、夏ぐらいに発表されてないのを見て、もう集計されないものかと思ってた(^^;。
▽ 速報! 横山光輝の『ジャイアントロボ』が生誕40周年を記念し再アニメ化決定。“今川泰宏氏は、今回マンガ版の脚本のみにとどまり、スタッフについては一新”、……がっかりだ(T-T)。
2006年 10月 12日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ 空ノ鐘の響く惑星で(12) /渡瀬草一郎 -
あうあひひっ、超最高傑作級ぅ~~。いやもう、私の望んでいた、その通りのラストで、ああういひ~~。とにかく、とにかく大満足なエンディングでしたぁ~~~。
シリーズ完結。“死の神霊”の奪回に失敗し捕えられたリセリナ、ラトロアの元首であるジェラルドとの論戦に挑むフェリオとウルク、そして、メビウスの手により、とうとう世界は滅亡の淵に。世界の命運をかけた最後の戦いが、今、はじまる……。
という感じで、まず、ジェラルドら議員との会談が、安易に陥ることなく手に汗握る論戦として、ライトノベルを超える冴えを見せてて、素晴らしいわけよ。続く、最後の見せ場として機能する、最終決戦からエピローグにいたる過程が、非常にお約束な手法で手堅いながらも、きちんと最終巻に相応しいレベルで盛り上がりまくっていて、ほんとにほんと素晴らしい。そして、全ての物語の結末を見せるエピローグ。きちんと感動の中に安心して見送れるように演出されていて、もう、文句の付け所もなく素晴らしいとしか言い様がありません。……いや、パンプキンがあまりにカッコよすぎるだろ、とツッコミたい気は過分にあるんだけど(^^;。
参考:
感想メモリンク → 葉月さん、 adramineさん、 t-snowさん、 iris6462さん、 deltazuluさん、 催姫鴻さん、 INNさん、 はなぶさひびきさん[ 空ノ鐘の響く惑星で ]
2006年 10月 13日
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メディアワークス 電撃文庫
◆ とある魔術の禁書目録(11) /鎌池和馬 -
アタリハズレの激しい『とある魔術の禁書目録』では珍しく、中途半端な面白さ(^^;。話の筋はいつも通りなのだけど、いきなりのイタリア旅行は、さすがに無理がありまくりだろ。や、当麻とインデックスはいきなりペアチケットを引き当てイタリア旅行へ。そこでいろいろ巻き込まれ、ローマ正教とのバトルに、という話。……とりあえず、インデックスが活躍しすぎです。<をい。あとは、五和の扱いが下手でもったいねぇ。まあ、全体に、「いつも通り勢いはあるけど、いつも以上に無理がある」という感じが拭えない回だったなー。や、次回の罰ゲームと、今後のローマ正教との関係に期待ということで。<しかし、敵が女性だと、あまり危機感を感じないのは気のせいですか(^^;
参考:
感想メモリンク → iris6462さん、 INNさん、 ゆーいちさん、 mizunotoriさん、 deltazuluさん、 和泉うららさん、 新型さん、 ノネムさん[ とある魔術の禁書目録 ]
2006年 10月 14日
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富士見書房 富士見ミステリー文庫
◆ ROOM NO.1301#8 妹さんはオプティミスティック! /新井 輝 -
散髪さいこーーーっ!! や、夢に向かってハサミを握る千夜子、一方、シーナ&バケッツのメジャーデビューも現実的になってきて……、という内容のシリーズ第八巻。そろそろシリーズの巻引きも視野に入れてるのかしらん?という感じに、各キャラの変化と未来へのリンクが目立つ話でした。将来への話が出てくると、プロローグのせつなさが強調されて、なおいっそう素晴らしい。そろそろシーナ&バケッツの話も収束しそうな雰囲気だけど、この先は、せつなさ大爆発の予感で、非常に楽しみです。……しかしそれにしても、「なんでも器用にこなす」部分が強調されると、健一ってすごくイヤな奴だよな(^^;。
参考:
感想メモリンク → 読丸さん、 リッパーさん、 INNさん、 永山さん、 あずみん、 iris6462さん、 deltazuluさん、 mizunotoriさん[ ROOM NO.1301 ]
▽ ギャーーースっ!! ……ちなみに、「超最高傑作級」でぐぐると、「超最高傑作」が見つかる罠(^^;。
▽ [TVA]『ネギま!?』#2。好き放題やってるなー、っていうか、前回のTVアニメ版しか知らない私的には、どういう話になってるのか、さっぱりわからんのですがー(汗;。
▽ [TVA]『コードギアス』#2。うわー、やっぱすげー面白いぃーーっ!! っていうか、お前、生きてたんかいっ!! いやぁ、シリアスが素地になってるなかで、バカで勢い重視な展開は、かなり好きだったり。
2006年 10月 15日
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集英社 コバルト文庫
◆ ねじまき博士と謎のゴースト /樹川さとみ -
微妙だなー。や、人間嫌いの少年博士アレックスと、そのアレックスに引き取られた野生児少女リーの物語、第2弾。細切れなイベントを並べた連作短編な話なのだけど、その細切れで淡々としてる部分が私的にはちょっとマイナス。というのも、こういうストーリーがメインではなくて、イベントの切り抜きのような形式で攻めるには、もっときちんと下地を作ってからやるべきじゃないかなー。新登場の眼鏡先生なんて、存在感を十分に示す前にデビューイベントが終わってしまったので、あっという間にいてもいなくても良いキャラに成り下がってるんですが(苦笑)。全体に、存在感というかバックグランドを感じられないまま、淡々とイベント消化されてる感じで、にんとも。
[ ねじまき博士シリーズ ]
2006年 10月 16日
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角川書店 ビーンズ文庫
◆ 彩雲国物語 紅梅は夜に香る /雪乃紗衣 -
いまいち。いや、秀麗の境遇等々が、物語世界内での結果というより、作者の都合にしか見えないのがなー。つまり、構成上の作者の意図ばかりが目立って、実際の背景描写がぜんぜん足りないのよ。一応、背景のフォローと強化は適時加えられてはいるのだけど、どうしてもタイミングが後手に回ってるケースが多くて、説得力として弱いんだよなー。
新章スタート。謹慎を命じられた秀麗の元に新たに結婚を求める新キャラ登場。って、また、新キャラかいっ!! これは、ネオロマンスとかのお約束なんでしょうか(^^;。……まあ、新キャラはともかく、情報の量も提示のタイミングも悪く、不満が残る内容でした。というか、単純に頑張れば報われる世界ではなく、権謀術数なやり取りも含めて描くなら、細部まで含めてきちんと理詰めで納得できるように書くべきで、「そういうことになってます」的な作者の都合を感じさせるような書き方はダメだと思う。しかも、今のところは秀麗に敵対する勢力の設定も微妙だからなー。……作者のやりたいことを描くには、背景があまりにすかすかだと思うのですけど。
[ 彩雲国物語 ]
▽ ファミレスで注文した料理に小旗が刺さっていると、なんとなくいたたまれません。
▽ [TVA]『くじアン』#2。おもしろいけど、パンツ見せすぎだと思う。
▽ [TVA]『おとボク』は、やはり素晴らしいということで、せっかくなので、Amazonで [WIN]『処女はお姉さまに恋してる』を注文してみたり。1~2週間で発送ってことはメーカー取り寄せなんだろうけど、めったに追加生産しないこの手のゲームで、在庫はあるのかしらん(^^;。あと、ついでに [WIN]『戦国ランス』も注文してみたり。
2006年 10月 17日
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角川書店 ビーンズ文庫
◆ 彩雲国物語 緑風は刃のごとく /雪乃紗衣 -
素晴らしい~~。やっぱ、雪乃紗衣をカタルシスを演出するのが、すげーうまいよなぁ。や、最後のドンデン返しがむちゃくちゃナイスっ!! ほんと、あのドンデン返しだけで、大満足です。
そゆわけで、秀麗を含め無役の官吏に対して「一ヶ月以内にどこかの部署に採用されないとクビ」という通達が。秀麗はこの試練を切り抜けられるのかっ!! という内容。前巻で初登場のタンタンくんが、ここまで味のあるキャラクタになるとは思ってもいませんでした。ただ逆に、旧キャラたちは、どんどん影が薄くなっていて、すごく勿体無い使い方だよな。……作者の都合が目立つのは相変わらずなのだけど、なんやかんやで面白い。カタルシスを感じさせるような情報の提示の順番が、ほんとに冴えてるんだよなぁ。次巻への引きも波乱に満ちていて、非常に楽しみです。
[ 彩雲国物語 ]
2006年 10月 18日
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PHP研究所 PHP新書
◆ 本の読み方 スロー・リーディングの実践 /平野啓一郎 -
とりあえず、「読書の感想をブログに書く」のはいいらしいゾ。……まあ、面白くはあるんだけど、読む価値はない本でした。いや、「好きで小説を読んでる奴は当たり前にそういう風に読んでるだろー」という方法を、わざわざハッタリかまして書いてるだけなんだよなー。現国の受験技術をかなり意識した作りになっているし、対象読者は、あまり読書をしていない&ハッタリの通用しやすい中高生向け、ということのようなので、そういう内容なのも仕方ないかもしれないけれど。
そういうわけで、速読を貶しつつ、ゆっくりと読むことの効用を述べ、実際に読むときには文章のどこに注意して読むべきかを解説&実践してみる、という内容。芥川賞作家が自身の長い読書経験に基づいた読書方法を紹介する、というコンセプトなんだけど、えっと、「長い読書経験」といっても、作者の人は、私より一回り若いみたいなんですけど(汗;。や、中高生向けというのはわかるんだけど、それにしたって、まだまだ若手の作家さんが、「長い読書経験」を自説の拠り所にしちゃうのは、ちょっとどうかと思ったり(苦笑)。
まあ、書いてある内容自体は、ほぼ同意。味わい、考え、深く感じろっ!! 誤読もまた善しっ!! 現国の受験技術も重要っ!! という感じ。ただ、作者の視点が、ちょっと一面的で視野が狭いのが気になりました。まあ、そこは、あくまで作者の経験則なので、仕方ないのかなー。あと、作者の推奨する読み方でこの本を読むと、読者に対する底意地の悪い皮肉が込められているように読めるのだけど、それって仕様ですか(^^;。<そこら辺のある種の「嫌らしさ」がこの本のいちばん面白い部分という説はあるんだけど(笑)
[ 本の読み方 ]
▽ 富士見ミステリー文庫5周年『FUJIMIミステリースペシャル・ガイド』、到着。正直、届くとは思ってなかった。<をい
2006年 10月 19日
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講談社 講談社学術文庫
◆ 出雲神話の誕生 /鳥越憲三郎 -
日本神話といえば近親相姦のパラダイスという印象があったので、そういうのを期待してたのだけど、ぜんぜん違って、しょぼん。『古事記』や『日本書紀』に記載された出雲神話の矛盾から、古代出雲のほんとうの姿を映し出す、という内容。
とにかく不親切で回りくどく、論旨が一定してない文章なので、非常に読むのに苦労したのだけど、大雑把に内容を纏めると、以下のような感じらしい。
疑問: 古代出雲の中心は熊野なのに、記紀には、杵築しか出てこないは何故? - 杵築は、古事記編纂当時、まだ開発がはじまったばかり - それが、古事記の編纂後、不自然にいきなり発展する - 出雲の中心の熊野も、その他大勢の一地方都市レベル - 古事記の内容に、出雲で一番偉い出雲国造はノータッチだった - 出雲神話となってるものは、他地域の神話の流用が多い 結論: 1) 『古事記』『日本書紀』の出雲神話は、中央の人の創作 2) 創作を既成事実とするために、編纂以降につじつまあわせが行われた 3) つまり、古代出雲大国なんてなかったんだっ!!
40年前に書かれた著作の文庫化で、当時、挑戦的な内容だった。その後、研究の進展はあるが、加筆修正は特になし。……ということらしいのだけど、これって、どれだけ信頼できる内容なんでしょ(^^;。や、文章自体が読みにくい上に、日本の古代史に詳しい人前提な書き方なので、まいっちんぐ。
[ 出雲神話の誕生 ]
2006年 10月 20日
▽ 来月の新刊チェック。ラノベの杜~新刊案内~ と 某書籍購入支援 から。
- 11/01 [文庫] 円環少女(4) よるべなき鉄槌 /長谷敏司
- 11/07 [新書] 零崎軋識の人間ノック /西尾維新
- 11/07 [漫画] ういういdays(4) /犬上すくね
- 11/10 [文庫] いぬかみっ(11) /有沢まみず
- 11/10 [文庫] 鳥籠荘の今日も眠たい住人たち(1) /壁井ユカコ
- 11/10 [漫画] ももいろさんご(10) /花見沢Q太郎
- 11/10 [文庫] マルドゥック・ヴェロシティ1 /冲方丁
- 11/15 [文庫] マルドゥック・ヴェロシティ2 /冲方丁
- 11/18 [文庫] ご愁傷さま二ノ宮くん6 /鈴木大輔
- 11/18 [文庫] 抗いし者たちの系譜 覇者の魔剣 /三浦良
- 11/24 [文庫] ソラにウサギがのぼるころ III /平坂読
- 11/25 [文庫] 銀盤カレイドスコープ(8) /海原零
- 11/25 [文庫] 銀盤カレイドスコープ(9) /海原零
- 11/25 [文庫] マルドゥック・ヴェロシティ3 /冲方丁
▽ 風邪で死亡中、でも、会社休めません(T-T)。
2006年 10月 21日
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光文社 光文社新書
◆ 人体 失敗の進化史 /遠藤秀紀 -
解剖学者である作者が、昔ながらの動物解剖の魅力を訴え、最近の研究者や社会風潮を批判する、という内容。……とりあえず、タイトルは変えるべきだと思いました(^^;。
作者の人が、とにかく動物解剖が好きで、今の環境にいかに不満を持っているか、ということが凄く伝わる一冊。いや、動物解剖や社会批判を語る筆致の熱さに比べると、人の進化に関する部分はすごくさらっとしてるのよね。章立てからみても、全5章のうち、人間の進化に関するのは2章のみで、その2章も、ラストの社会批判に繋げる前振りという意図も見えたりする内容。いやぁ、ここまで、売るための見かけと実際に主張したい内容がくっきり異なると、むしろ清清しいぐらいです。ある種のエロゲみたいだ(^^;。……ただ、割り切って人間の進化の部分を切り捨てた方が、明らかに面白くなったと思うので、そこは非常に残念。やっぱり、人間を絡めた方が、売り上げがいいんだろうか。
で、進化について扱った部分は、オーソドックスなネタが多く、可もなく不可もなし。私的には、個々のネタをもうちょっと掘り下げて書いて欲しかったところ。あと、写真と図はもっと多めにわかりやすく入れてくれれば良かったんだけどなー。
[ 人体 失敗の進化史 ]
▽ 富士見ファンタジア文庫新刊―『殺×愛 5 ―きるらぶ FIVE― /風見 周』、集英社文庫新刊―『レインレイン・ボウ /加納朋子』、購入。
▽ はてなブックマーク界隈をみると、最近、ディープリンクの是非に関する議論を見かけるけど、結局、コミュニティーによる文化の差だよなー、と思ったり思わなかったり。とりあえずうちは、過去ログや各ページへ直接リンクが推奨ということで。
▽ ← を右クリックして「ショートカットのコピー」で リンク先の URL がコピーできます。IEの場合。
2006年 10月 22日
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
◆ 殺×愛 5 ―きるらぶ FIVE― /風見 周 -
うわぁ~~、うわぁ~~~~。いよいよきました急展開っ!! ただでさえ、あざといイベント盛りだくさんのこのシリーズだけど、さらに、あざとさ大爆発っ!! 想いも世界も崩壊が加速する。鬱々した展開の連続で素晴らしい~~。や、これだけ一気に佳境になると、もはやなにも書けません。とにかく次巻が待ち遠しいぃ~。
参考:
感想メモリンク → 永山さん、 和泉うららさん、 deltazuluさん、 愛咲優詩さん、 ゆーいちさん[ 殺×愛 ]
▽ たまに書いてる予感もするけど、いよいようちのPHS、611Sの調子が悪いです。せっかくだから機種変更でもしようかと思っても、PHSでは話題の番号ポータビイリティは使えませんか、そうですか。……それ以前に、調子が悪いといいつつ、まったく困ってないのは、気のせいですか(^^;。
▽ MF文庫J新刊―『かのこん(5)~アイをとりもどせ!~ /西野かつみ』『ぷいぷい3! /夏緑』『ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 /ヤマグチノボル』、購入。
2006年 10月 24日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ かのこん5 ~アイをとりもどせ!~ /西野かつみ -
バカだ、バカすぎる(爆笑)。ていうか、そこまでやって、なんで未だに寸止めなんだっ、このエロエロ小説めっ!!
そゆわけで、おっぱい。<をい。もう、一冊通して、もみもみ、もみもみ、もみもみと。インパクトだけなら、胸革命や偽乳特戦隊といった他作品に一歩譲るけれど、ここまで生乳を攻めつづけた西野かつみと、出版を許可したMF文庫編集部には、素直に敬意を表したい。いや、4巻までは、まだわりと、服は着ていた気がするんですが(^^;。……ここまでやって、まだ一応、中高生向けライトノベルの枠を維持しているのは、凄いなぁ。
参考:
感想メモリンク → kanadaiさん、 iris6462さん、 deltazuluさん、 ゆーいちさん[ かのこん ]
▽ そういえば、[TV]『ダーウィンが来た!』のまちりんは、どうして、ナレーターなのに地声じゃなくて、声を作っているんだろう?
▽ [TVA]『夜明け前より瑠璃色な』#3。話題らしいので例のキャベツを見てみましたが、作画に関しては、わりと気にせず見れてしまった私でした(汗;。
▽ JAGARLさんのとこ をみて、『生命 最初の30億年(Amazon/bk1)』、購入。しかし、ハードカバーなんて、いつ読めばいいんだろ……。
▽ “一番すごい例では、自作に対する感想のつるし上げやってたってのが…”。なにゅ~、そんなことをしてるプロの作家さんがいたのか。や、一般読者の感想に反論のメールとかを出すとか程度ならぜんぜんかまわないと思うのだけど、つるし上げは凄いなぁ。……まあ、出版された作品よりもネット上のトンデモ発言の方が話題を集める作家さんもいるし、中には、そういう人もいるんだろうけど、ただ、出版社が企業として無法図に放置してるのがわりと信じられなかったりして。
▽ 「mesh抜きでは日本におけるblog草創期を語れない」から 4周年。あれから、なんやかんやで、ブログに飲み込まれてしまった予感。新しい人には、うちの日記も、違和感なく「ブログ」と認識していただいてる方も多いし。いや、定義的には、うちもきちんとブログだしなっ。
2006年 10月 25日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 /ヤマグチノボル -
ヤマグチノボルらしい軽い内容なのだけど、その軽い内容を無邪気に楽しむには、タバサの背景は重過ぎるだろ。や、内容まで重くシリアスに仕立てるか、もしくは、重い背景を感じさせないような作りにしてくれればよかったのに。
そゆわけで、タバサを主人公にした連作短編。父の仇の娘に好き勝手に命じられる危険な任務を、毎回、どうにか解決する、という内容。使い魔シルフィードのキャラがまさかの面白さで、非常にコミカルに演出されてるのだけど、そのコミカルな演出と重い背景のバランスが悪すぎて、自分的には楽しめませんでした。もうちょっと本編の方が進んで、タバサの救いが明確になってくると、違う気分で味わえるようになるかもしれないけどさぁ……。
参考:
感想メモリンク → deltazuluさん、 iris6462さん、 読丸さん、 adramineさん、 ゆーいちさん[ ゼロの使い魔 ]
▽ [漫画]『成恵の世界(9) /丸川トモヒロ』、購入&読了。いきなりの展開で、わりと話についていけないんですが(汗;。……とりあえず、眼鏡先生の若かりし頃は素晴らしいですなぁん。
2006年 10月 27日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ ぷいぷい3! /夏緑 -
ダメ。いや、1,2巻で不安に思っていた要素が目立つようになってしまい、少なくとも、私的には×。やっぱり、ドタバタコメディとしてはともかく、恋愛モノとしてはいまいちなのがなー。細かな小ネタ、うんちくも、作中の奈津のように「中学生レベル」といって感じで、ちょっと。
そゆわけで、ツンツン高飛車お嬢様でランプの魔神であるシエラが主人公の陣を振り回すシリーズの第3巻。この3巻は、各キャラをもう一度掘り下げるような連作短編形式となってます。ギャグ主体なのも、それはそれでいいのだけど、やっぱり、恋愛としてはつまらないので、私的にはちょっとダメです。
参考:
感想メモリンク → kanadaiさん、 iris6462さん、 deltazuluさん、 コウさん、 suzumiyuさん、 ゆーいちさん[ ぷいぷい! ]
▽ Amazonに注文してた、[WIN]『処女はお姉さまに恋してる /キャラメルBOX』、到着。
▽ ライトノベル&イラストレーション 第二回文庫J編集長 三坂泰二さん。現場の人の公式な話として、“「ライトノベルは一巻目はイラストで売れ、二巻目以降は物語で売れる」というのはまさに事実”という発言が出たのは、ちょっと凄いと思う。
▽ 各地で話題の高校履修不足問題。いつからの制度なんだろう? や、私の通っていた高校は、受験に有利という理由で、世界史が必修になってたと記憶してるんですが。<まあ、高校に通ってたのは、昭和の頃だけどなっ
▽ そいえば、文部大臣の人が、「受験に有利でもあとあと日本人として欠陥があるのは困る」という感じの発言をしてたけど、……えっと、高校を卒業しないとまともな日本人じゃないの?(^^;。
2006年 10月 28日
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集英社 集英社文庫
◆ レインレイン・ボウ /加納朋子 -
うひ~~。そういうラストを描きますかぁ~~。や、元高校ソフトボール部の先輩後輩という繋がりを軸に、25歳を中心とした7人の女性たちの生き様を描いた作品。個々の短編で悩みやトラブルを乗り越えていく女性たちを生き生きと描きつつ、全体で一つのミステリーと仕立て上げる様は、さすが、加納朋子、巧いなぁ~~。
高校卒業から7年、久しぶりのソフトボール部部員たちとの再会は、当時の友人、牧知寿子の通夜の場だった。25歳になったソフトボール部の仲間たちは、主婦、編集部員、保母、看護士、プー、管理栄養士、OLと、それぞれに悩みながらそれぞれの人生を懸命に生きていた。……という感じで、仕事を覚え人生の軌道が定まりつつある25歳の女性たちを描いた作品。こういう感じの話だと、結婚が現実的になってくる20代後半がセオリーかと思っていたのだけど、就職から3年、仕事に生きがいを見い出し始める25歳と設定したところに作者の意図を感じますなぁん。加納朋子らしい、非常に味のある人間ドラマに仕立ててあって、とにかくグッド。とくに気に入ったのは、悪条件の社員食堂で奮闘する「雨上がりの藍の空」かしらん。
しかし、キャプテンの片桐陶子は、『月曜日の水玉模様』の主人公と同一人物ですかー。言われないと、絶対気づかないぞ、ソレ(^^;。
[ レインレイン・ボウ ]
2006年 10月 30日
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紀伊國屋書店
◆ 生命 最初の30億年 地球に刻まれた進化の足跡 /アンドルー・H.ノール -
おもしろい。生物の歴史の中で、あまり語られない最初の30億年を、丁寧に教科書的に記した内容。ただ、あまり馴染みのない用語(<生物学科出身なのになさけないという話はある(^^;)なのと、散漫に相反する学説が語られてるので、全体に理解しづらいのは、難点かしらん。
そゆわけで、生物の誕生は40億年前といわれるのに、話題になるのは、恐竜時代の0.65億~2.5億年、三葉虫やアノマロカリスでも5.4億年。「それじゃあ、5.4億年より前は、どうなってるの?」という疑問に答えたのが本書。まあ、数年前にやってた [TV]『NHKスペシャル 地球大進化』のはじめの数話と似たような内容なのだけど、ただ、本書の方が、複数の学説を併記している分、誠実な印象です。ていうか、『地球大進化』では、やたらコラーゲン、コラーゲンと言ってた記憶があるのだけど、この本では、ほとんど見かけないのは、どういうことだ(笑)。
とりあえず、以下メモ。
- 最初の生物の痕跡と思われるものは、35億年とか37億年とかの岩石内に見られる。ただし、これらのものは、生物の痕跡なのか、単なる物理現象の結果なのかは、議論が分かれている
- ただし、これらが本当の生物の痕跡なら、この時点ですでに、かなりの多様性が見られるほどに進化をしている
- シアノバクテリアは27億年前から存在し、22億年前ぐらいに酸素濃度を上昇させ、地球環境を激変させる立役者となった。太古の化石のほとんどはこのシアノバクテリアが占める
- しかも、この当時のシアノバクテリアと今のシアノバクテリアは、本質的に変わってない
- 真核生物の紅藻類と緑藻類は12億年前ぐらいに現れ、シアノバクテリアに取って代わるようになる
- 真核生物が12億年前から増えたのには、環境的な要因が大きい。真核生物には直接窒素を固定する機能がないため、硝酸イオン濃度が高い環境が必要になる。環境中に硝酸イオンが増え、窒素不足が解消されるようになるのは、12億年前ぐらいから
- 他の生物を食べるような奴が出てくるのは、7.5億年ほど前。この頃から食物連鎖が形成され始める
- 5.5億年前(カンブリア紀の直前)に、エディアカラ化石と呼ばれる動物の大元あたりに位置する化石が見られる。エディアカラ化石はカンブリア紀の前に絶滅、直接な子孫も存在しない
- 全球凍結(スノーボール・アース)によりカンブリア爆発が引き起こされる。全球凍結は、7.65億年前、7.1億年前、6億年前、5.5億年前の4回、という説を作者は取っている。何故、他の3回でなく最後の5.5億年でカンブリア爆発が起きたかというと、酸素濃度が関与している、という説
- カンブリア爆発により、短期間でいきなり多様性のある生物群が登場したかというと、ここで爆発した左右相称動物は、その姿形を、発生調節遺伝子で決定してるため。発生調節遺伝子に変異があると姿形はめちゃくちゃ変わる
- 最後にいきなり宇宙ネタに。他の星に生物がいたかどうかの検証も、古生物学的な手法の延長で可能
あと、私的にいちばん興味深かったのは細胞内共生の話だったのだけど、ただ、そこら辺の記述は、他の教科書でも読めるレベルの話で、ちょっとガッカリ。まあ、この本の立ち位置からすると、当然なんだけどさ。
[ 生命 最初の30億年 ]
▽ 例によって、激しく頭痛(T-T)。
▽ [TVA]『ネギま!?』#4。やっぱり、のどかは可愛いなぁ~~。
▽ [TVA]『コードギアス』#4。やっぱりすげーおもしろい。や、どう見ても変なことを、真面目にシリアスに描いてみせるのが、めちゃ笑える。ゼロといいアホな救出劇といい、なんだよ、その展開っ!!(爆笑)。
▽ [WIN]『処女はお姉さまに恋してる』、インストール&プレイ開始。……とりあえず、アニメ化時に声優陣が変更になって、いろいろ騒動があったと記憶してるのだけど、TVとゲームとで、正直、あまり違和感はないなぁん。強いていえば、一子は、TVの後藤邑子よりゲームの草柳順子の方があってる気がするぐらいかしらん(^^;。
2006年 10月 31日
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筑摩書房 ちくま新書
◆ ウェブ恋愛 /渋井哲也 -
「あんな体験をした人がいる」「こんな体験をした人がいる」と、インターネットを介した恋愛体験を集め、それを元に、ウェブ恋愛の今を浮かび上がらせる、という内容なのだけど、その体験談が、ちょっと偏りすぎなのがなー。や、うつ病なりちょっと心の病が入っている人が多く、しかも、いかにも読者が思い描きそうなステレオタイプな体験談なので、「ふーん。作り物みたいな話だけど、ま、こんな人もいるかもねー」で終わってしまう。他人の恋愛をのぞき見るみたいな下世話な興味は満足させるけれど、それ以上のものではないんだよねー。
まあ、結局は、「ネットを介したからといって特別な恋愛というわけではない」「単に最近の若者一般の風潮を示しているだけ」という、あまり面白くない結論に落ち着いてしまう。ネタ的には、体験談よりもむしろ、『ウェブログの心理学(Amazon/bk1)』や『萌える男(Amazon/bk1)』と絡めて、いろいろ考察してるのが笑ったり。いや、そこでいきなり、本田透をもってくるかよ、みたいな(笑)。
まー、私のところにも、眼鏡な女子高生からメールがきて、恋愛に発展するような展開はないもんかねー。体験談には、チャットから恋愛に発展することが多いみたいなので、とりあえず、チャットコーナーとかを作ったほうがいいんだろうか。<をい
[ ウェブ恋愛 ]
▽ ハヤカワSFシリーズJコレクション新刊―『ラギッド・ガール 廃園の天使II /飛浩隆』、購入。
▽ なぜに、『眼の誕生』(^^;。や、私は植物生理な人だったので、眼といわれても、ロドプシンぐらいしか知識がねぇ~。
▽ さらば、メガネ。風見周による視力回復手術(レーシック)の体験記。……とにかくめちゃくちゃ痛いらしいので、眼鏡っ娘の人で手術を受けようと考えてる方は、これを読んで考え直すのが吉。<をい