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KADOKAWA 電撃文庫
楽園ノイズ(5) /杉井光 -
華園先生のヒロイン力っ!! ……って、最終巻でもないのに、この展開使っちゃうのか。ええっと、こうなると、作品のテイストも微妙ながらも決定的に変わる気がするんだけど、次回から、大丈夫なの!?
今回の『楽園ノイズ』はホワイトデーから伽耶の卒業にかけて。大きな音楽イベントがあるわけではなく、オムニバス的に、朱音、詩月、伽耶、凛子と一人づつにフィーチャーして、真琴が彼女たちをあくまでバンドのメンバとしてしかみてないことを強調してからの、華園先生への想いの深さを見せつけるという、なかなかえげつない展開。でも、そこまでやってるのに、大きな変化を感じさせるものではなく、読後感は良くも悪くもフツーでしかなく、なんかもったいないなー。てか、ほんと次回から、どーすんの?
うーん、ちょっと反応に困る今回の内容だったけど、本筋と関係ないところで、ラストエピソードでの生徒会長の祝辞が凄く良いメッセージだった。そう、高校の三年間ってそういう時間だよな。これは、全ての高校の新入生に届けたい言葉だと思う。
[ 2022.09.05 ]