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疾走れ、撃て! 12 /神野オキナ -
感動のグランドフィナーレっ!! プロローグで決戦後を描いてしまうのは、構成的にちょっと微妙にも思えたのだけど、いやー、ラストは泣ける。いい最終巻でした。
人類の滅亡を賭けた最終決戦を前に毎夜関係を持つに至った理宇と花嫁、愛人たち。人類、そして、理宇たちの運命は?という感じで、やはり、このハーレム展開は素晴らしいな。恋愛に関しては、誰一人傷つくことなく理想的なエロ展開。<をい 特に、五巳さんに関する描写と展開が綺麗で素晴らしい。エピローグがまた泣けるんだよなぁ~。
もちろん、最終決戦も熱い展開で、人類の総力を挙げた闘いが凄い、燃えるっ!! ただ、容赦なく味方に犠牲が出るのだけど、ちょっと生命が軽い感じはあって、そこは、もっと描写を厚くして、感動的に仕立ててもよかった気もするけど。「クィーン」とリヴァーナの扱いをはじめ、全体的に、少し雑で乱暴な部分も散見されるような。うーん、ラストということで物語をまとめることを優先してる感じで、そこは、少し残念。まあ、そんな些細な不満もあるけれど、ほんとに好きでいい作品でした。よかったっ!!
[ 2016.03.28 ]