2026年 3月 8日
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時事通信出版局
◆ ライトノベル大全 /細谷正充/三村美衣/タニグチリウイチ/太田祥暉 -
500冊のライトノベルの紹介文をただただ並べただけの本。雑すぎる。一応、飯田一史だけ作品紹介ではなく4ページのコラムを書いてるのだけど、これがまた明らかに浮いてる。雑。俺、ライトノベルの評論本やガイド本はそれなりに買ってる方だと思うんだけど、ここまで雑なのはじめて見たわ。関係者30人近く集めて、誰もおかしいと思わなかったんだろうか?
いやまあ、個々の作品紹介、特に、2ページ以上のページ数を取って書かれているものは、どれも読み応えはあるんだよ。だけどさー、雑に紹介記事を年代順に並べてるだけで、一冊の本として軸がないのよね。あえてか? あえてなのか? あえてそうしているのかもしれないけれど、ふつう、歴史的背景だったり、その作品を取り上げた理由とかを書いたりしない? なんの説明もなく単に並べてるだけなんで、せっかく素晴らしい作品紹介もあるのに、その価値を全く生かせてないと思うんだけど。
500冊の紹介記事を並べただけでも価値あるんじゃない?って人もいるかもだけど、その500冊の選定基準がさっぱりわからないんだよなー。そして、1/2ページの作品紹介は単なる数合わせですよね? あぁ、ラインナップを見ると、少女向けライトノベルはないか。でも、『薬屋のひとりごと』とか『本好きの下剋上』とかは載ってるんだよな。そういうところも雑なんだよ。結局、雑に500冊選んだだけにしかみえず、さらに数合わせみたいなチョイスも多い。個々の紹介記事にはおもしろいものもあるけれど、一冊通して読むとマジに出来が悪い。
というわけで、雑なラノベのガイド本が出てました、という話なんだけど、それだけでは悲しいので、どうせ買うならこっちを買っとけ、という本を挙げておきます。<ひどい
ライトノベル50年・読んでおきたい100冊
『ライトノベル大全』と同じコンセプト。購入時の感想は「無難だなぁ」という感じだったのだけど、『大全』読んだあとだと、全然こっちのほうがいいわ。少女向けライトノベルもきちんとリストアップされていて、100冊のラインナップには納得感がある。少女小説を知るための100冊
少女向けならこちら。ライトノベル以外の少女向け小説も含まれていて、少女小説を知りたいのであれば、必読の一冊。似たような本で『大人だって読みたい! 少女小説ガイド』もあるけれど、『少女小説ガイド』は作品紹介よりも、津原やすみと若木未生へのインタビュー記事が本体だよな。ライトノベル・クロニクル 2010-2021
なろう系登場以降ならこちら。作品紹介以外のコラムも充実していて、なろう系登場以降のラノベ史を押えておきたいのであれば、マジにおすすめ。[ ライトノベル大全 ]
2026年 2月 10日
最近、生成AIを使った小説も目にするようになってきたし、実際、どんな感じで使っているのかを確認したくて購入。素人でも、自分の読みたい小説を簡単に出力できるようにならんかな、と思っていたのだけど、
現時点では、生成AIを使うより、たぶん、自分で書いた方が早い。<をい
生成AIをつかっても一発で簡単に小説をつくれるわけではなく、いちいち段階を踏まないといけないし、かなり細かく指示する必要があるんですね。小説を書いたことのない素人には、その時点でかなりしんどい。
まず、キャラ設定や世界観を作り込み、次に、細かなプロットを練って、それらを使って、ようやく小説を生成。そこまで準備しても一発で思い通りの小説が生成されるわけではなく、生成AIと会話しながら、少しづつ完成系に近づけていく。たぶん、日頃から小説を書いてる人が部分部分で生成AIを使うのであれば便利なんだろうけれど、なにもないところから生成AIで小説を作るのは、かなりめんどくさい。もちろん、一度作って型ができてしまえば、二度目からは楽になるんだろうけど。
事前に設定やプロットを詳細に作り込む必要があるのは、生成AIの書いた小説は、キャラの性格が急変しやすかったり、前の展開を忘れやすいということなので、その対策なのかな? ただ、ここら辺は、小説に限らず生成AIを使ってれば問題になる部分なので、生成AIのバージョンが上がったり課金したりすれば、もっと簡単に小説の生成ができるようにならないのかなー。環境をうまく設定するだけでも、改善しそうな気がするのだけど。
それでも、手順さえ踏めば、生成AIの知識がなくても、てきとーな生成AIで、てきとーなプロンプトでも、それなりの小説が生成できることがわかる内容で、そこは良かった。本書は、技術的には薄っぺらい内容なんだけど、だからこそ、生成AIに詳しくなくても、ちゃんと読めるレベルの小説が生成できるんだなー、と。
しかし、一方で、技術書としては、やっぱ薄っぺらいというか、ちょっとなー。不満点を挙げると、
- プロンプトや結果がそのまま貼り付けられてるのだけど、すごく読みづらい
- ページの大半がプロンプトとその結果で、内容がすごく薄い
- パソコンの必要スペックが何故かローカルで画像生成をする前提でかかれていてる
- 使われている生成AIのバージョンが最新ではない
出版社のサイトを見ると、技術系の同人誌を底本に商業出版化してるようなんだけど、それだと、バージョンが古かったりするのは仕方ないのかなぁ。元の同人誌だと、画像生成についても扱っていたというのはありそう。どちらにしろ、ちゃんと編集が入っているようにはみえなくて、出版社は、もうちょっと仕事しろよ、と思っちゃうなー。
[ 『生成AI小説創作入門』を読んで ]
2026年 1月 26日
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KADOKAWA カドカワBOOKS
◆ サイレント・ウィッチXI 沈黙の魔女の隠しごと /依空まつり -
新章2巻目。今回は、ネイガル監獄を脱獄したアドルフとの対決。
チートアイテムを手に入れてるとはいえ、アドルフが、モニカやルイスと勝負になるとは思えなかったんだけど、思ってた以上に過剰戦力が投入されて、むしろアドルフが可哀想まである。実際、アドルフよりもエンドウ豆のほうが窮地に陥らせてたしなぁ。いやもう、シリアスなのは敵役のアドルフだけで、全体としてはコミカル。新章がはじまったばかりなので緩い展開なんだろうけれど、ここから、シリアスな展開になっていくのだろうか? まあ、モニカとシリルとアイクのラブコメだけで、めちゃくちゃおもしろい気もするけれどさー。
まあ、ラブコメの行末は気になるけれど、新章のメインシナリオになるネイガル監獄が襲われた事件も、なるほど、そういう感じなのかー。まだまだわからないことが多いけれど、こちらはこちらで楽しみか。次巻あたりで、もう少し、物語に動きがあるのかしらん?
[ サイレント・ウィッチ ]





